賃管士 建築・設備 問33:ガス設備・消防法
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
ガス漏れ警報器の設置に関する次のア〜オの記述のうち、**正しいもの**はどれか。
- ア都市ガス用のガス漏れ警報器は、ガスが床付近に滞留しやすいため、床面から30cm以内の低い位置に設置する。
- イLPガス用のガス漏れ警報器は、ガスが天井付近に滞留しやすいため、天井面から30cm以内の高い位置に設置する。
- ウガス漏れ警報器は、一般の住宅(1戸建て・共同住宅の各戸)においても、消防法により設置が義務付けられている。
- エ都市ガス用のガス漏れ警報器は、ガスが空気より軽く天井付近に滞留するため、天井面から30cm以内の位置に設置する。正答
- オLPガス用のガス漏れ警報器と都市ガス用のガス漏れ警報器は、検知するガスの成分が同じであるため、同一の機器を兼用できる。
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正答はエです。
都市ガス(主成分:メタン)は空気より軽いため、漏れると天井付近に滞留します。したがって都市ガス用のガス漏れ警報器は天井面から30cm以内の高い位置に設置します。エが正しい記述です。
アは逆で、都市ガスは天井付近に設置します(床付近は誤り)。イも逆で、LPガスは床付近に設置します(天井付近は誤り)。ウは誤りで、一般住宅のガス漏れ警報器設置は消防法ではなくガス事業法・LP法等に基づく義務です。オは誤りで、都市ガスとLPガスは成分が異なるため、兼用はできません(機器が異なります)。
ガス漏れ警報器の設置位置:
| ガスの種類 | 比重 | 漏れた場合の滞留位置 | 警報器の設置位置 |
|---|---|---|---|
| 都市ガス(メタン) | 空気より軽い(約0.65) | 天井付近 | 天井面から30cm以内 |
| LPガス(プロパン・ブタン) | 空気より重い(約1.5〜2倍) | 床付近 | 床面から30cm以内 |
各選択肢:
- ア(誤): 都市ガスは天井付近に設置(床付近ではない)。
- イ(誤): LPガスは床付近に設置(天井付近ではない)。
- ウ(誤): 住宅用ガス漏れ警報器はガス事業法・LP法等に基づく(消防法ではない)。
- エ(正): 都市ガスは空気より軽い→天井付近滞留→天井面から30cm以内を正確に記述。
- オ(誤): 都市ガスとLPガスは検知対象ガスが異なる(メタン系 vs プロパン・ブタン系)。兼用不可。
【ガス漏れ警報器の原理・検知対象ガスの違い・設置場所の詳細・LPガス設備士との関係・緊急時の対応手順】
1. ガス漏れ警報器の動作原理
ガス漏れ警報器は「接触燃焼式」または「半導体式」センサーでガスを検知します:
- 接触燃焼式: ガスが酸化触媒と接触して燃焼する際の熱変化を検知
- 半導体式: ガス吸着による電気抵抗の変化を検知
どちらの方式も「特定のガス成分に最適化されたセンサー」が使われているため、都市ガス用センサーとLPガス用センサーは別物です(オが誤りの理由)。
2. 都市ガスとLPガスの検知特性の違い
| ガス | 主成分 | 爆発下限界 | 検知感度の設定 |
|---|---|---|---|
| 都市ガス | メタン(CH4) | 5% | 爆発下限界の1/4以下での警報 |
| LPガス | プロパン(C3H8) | 2.2% | 爆発下限界の1/4以下での警報 |
LPガスは爆発下限界が低い(2.2%)ため、少量の漏れでも危険です。LPガス用センサーは低濃度(約0.5%程度)で検知できるよう設定されています。
3. 設置場所の詳細
都市ガス用(天井型)の設置場所:
- ガスコンロから水平距離8m以内
- 天井から垂直距離30cm以内
- 換気扇の排気口から60cm以上離す
- 冷蔵庫・食器棚の背後は避ける
LPガス用(床型)の設置場所:
- ガス器具から水平距離4m以内
- 床から垂直距離30cm以内
- 排水口・水が当たる場所は避ける
4. ガス漏れ警報器の設置義務(ウが誤りの理由の詳細)
住宅へのガス漏れ警報器設置義務の根拠:
- 都市ガス: ガス事業法施行規則(特定ガス消費機器に関する告示)で一定の場合に設置指導
- LPガス: 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則(販売事業者の告知義務)
- 消防法: 消防法上の直接の設置義務はない(消防法は火災報知設備・住宅用火災警報器を規定)
ガス事業者(都市ガス会社・LPガス販売業者)は顧客に対してガス漏れ警報器の設置を推奨・勧告する義務がある場合があります。
5. 緊急時の対応手順(ガス漏れ時)
ガス漏れを発見した場合:
1. 火気の禁止: 電気スイッチ・コンセントの抜き差し厳禁・タバコ・ライター厳禁
2. ガス栓を閉める: ガスメーターのマイコンガスメーターを切る
3. 換気: 窓・ドアを開けて換気(ただし換気扇のスイッチは入れない)
4. 屋外へ避難: 建物の外に出る
5. ガス会社に連絡: 屋外から119番・ガス会社の緊急連絡先に連絡
管理業者としては入居者に「ガス漏れ時の対処法」を入居時に説明することが重要です(入居者ハンドブック等への記載)。
6. マイコンガスメーターの自動遮断機能
近年のガスメーターには「マイコンガスメーター(遮断機能付)」が設置されています:
- 震度5以上の地震を感知→自動的にガスを遮断
- ガスの過大流量(ホース外れ等)を検知→自動遮断
- 長時間使用(30分〜)→警報・自動遮断
地震・停電後のガスの復旧手順(マイコンメーターのリセット方法)を管理業者が入居者に説明できることも重要です。
<!-- 監修確定 2026-06-10(legal-reviser): 都市ガス(メタン・空気より軽い・天井付近・警報器天井面30cm以内)・LPガス(プロパン・ブタン・空気より重い・床付近・警報器床面30cm以内)確認済。兼用不可・消防法義務でない(ガス法等)確認。正答エ維持。 -->
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 高圧ガス保安法・ガス事業法・液化石油ガス法 確認日: 2026-06-10 出典: 経済産業省 https://www.meti.go.jp/ 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。