建築・設備8給排水設備

賃管士 建築・設備 問8:給排水設備

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10

排水設備のトラップに関する次のア〜オの記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 排水トラップは、排水管内の臭気・害虫が室内に侵入することを防ぐために設ける。トラップ内の「封水(ふうすい)」が常に保たれていることが機能発揮の条件である。
  • 給排水技術基準では、トラップの封水深(水封の深さ)は{{FUUSUI_MIN}}mm以上{{FUUSUI_MAX}}mm以下とされている。
  • 二重トラップ(一つの排水経路に2個以上のトラップを直列に設ける)は、トラップの機能を高めるために推奨される設置方法である。正答
  • 長期不在による蒸発でトラップの封水が失われると、排水管内の臭気が室内に流入するリスクがある(蒸発破封)。
  • 排水トラップの種類には、Pトラップ・Sトラップ・Uトラップ・わんトラップなどがあり、設置場所や用途に応じて使い分ける。
正答:二重トラップ(一つの排水経路に2個以上のトラップを直列に設ける)は、トラップの機能を高めるために推奨される設置方法である。

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正答(誤っているもの)はウです。

「二重トラップ」とは、一つの排水経路に2個のトラップを直列に設ける状態です。これは「トラップ機能を高める」のではなく、逆に排水の流れが悪くなる・封水が破れやすくなるという問題が生じるため、禁止されています。ウが誤りです。

ア・イ・エ・オは正しい記述です。封水深は{{FUUSUI_MIN}}〜{{FUUSUI_MAX}}mm(50〜100mm)というのも正しい規格です(イ)。長期不在による蒸発破封はマンションの室内に臭気が上がる原因として知られており(エ)、管理業者が入居者に説明すべき重要な知識です。

標準試験対策の基準レベル

排水トラップの仕組みと要件:

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| 目的 | 排水管内の臭気・害虫の逆流防止 |

| 封水の仕組み | U字型水路に水を溜め「水の壁」を作る |

| 封水深 | {{FUUSUI_MIN}}mm以上{{FUUSUI_MAX}}mm以下 |

| 二重トラップ | 禁止(排水不良・封水破損の原因) |

二重トラップが禁止される理由(ウが誤りの理由):

2個のトラップを直列に設けると:

1. 2個のトラップ間に密閉された空気が閉じ込められる

2. 排水が流れる際に閉じ込められた空気の圧力変動が生じる

3. この圧力変動が封水を破る(破封)原因になる

4. 排水の流れも悪くなる

二重トラップは機能を高めるどころか、機能を損なう設置方法です。

封水破損(破封)の種類:

| 原因 | 内容 |

|---|---|

| 蒸発破封 | 長期不在→水が蒸発→封水喪失 |

| 誘導サイホン | 隣の排水の流れで負圧が生じ吸い取られる |

| 跳ね上がり | 強い排水で正圧が生じ押し出される |

| 自己サイホン | 排水が満流になり自分で封水を引き込む |

各選択肢:

  • ア(正): トラップの目的・封水の機能を正確に記述。
  • イ(正): 封水深{{FUUSUI_MIN}}〜{{FUUSUI_MAX}}mmを正確に記述。
  • ウ(誤・正答): 二重トラップは禁止(機能低下・破封リスク)。
  • エ(正): 蒸発破封の問題を正確に記述。
  • オ(正): 主なトラップの種類を正確に列挙。
上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

【トラップの種類と設置場所・封水破損の詳細メカニズム・通気管との関係・管理業者の実務上の注意点】

1. トラップの種類と設置場所

| 種類 | 形状 | 主な設置場所 |

|---|---|---|

| Pトラップ | P字型(横出し) | 洗面器・小便器 |

| Sトラップ | S字型(下出し) | 和式便器・旧型洗面器 |

| Uトラップ | U字型 | 床排水・ドレン |

| わんトラップ | 椀型カップ | 浴室・洗い場の床排水 |

| ドラムトラップ | ドラム型 | 浴槽・洗濯機 |

わんトラップの注意点: 浴室の床排水に使用されるわんトラップは、カップ(椀)が正しく装着されていないと機能しません。清掃時にカップが外れたまま放置されると臭気が上がります。管理業者としての退去立会・清掃確認時に確認すべきポイントです。

2. Sトラップの問題

Sトラップ(下出し配管)は自己サイホン現象が起きやすい構造です:

  • 排水が満流でSトラップを流れると、サイホン現象で封水が引き込まれる
  • 現在の建築では通常採用されない(Pトラップに置き換えられている)

3. 通気管の役割——トラップ保護との関係

排水管には「通気管」が設けられています。通気管がない(または不十分な)場合:

  • 排水が流れると排水管内に負圧が生じる
  • 負圧によって近くのトラップから封水が吸い出される(誘導サイホン)

通気管は大気圧を保つことで誘導サイホンを防ぎ、トラップの封水を保護します。二重トラップが問題になるのも、2つのトラップの間に空気の閉じ込めが生じて、通気管の機能が阻害されるためです。

4. 蒸発破封への対策(長期空室・長期不在の管理)

長期空室・長期不在の場合の蒸発破封対策:

  • 定期的に水を流す(1〜2週間に1回程度)
  • 蒸発防止剤(トラップシール・液体オイル系)をトラップに入れる
  • 長期不在が見込まれる場合は入居者に蒸発破封リスクを説明

管理業者が長期空室の物件を管理する際は、定期的な通水確認(排水の確認)を巡回点検に含めることが望ましいです。

5. 法的規制の根拠

二重トラップの禁止は建築基準法施行令等の規定というよりも、「給排水衛生設備基準」(SHASE規格)や「建築設備設計基準」(国土交通省)に基づく技術基準です。建築確認の審査においても二重トラップは不可とされます。

6. 集合住宅での一般的な排水トラップ問題

  • 洗濯機置き場のわんトラップ:洗濯排水で水が一気に流れると封水が破れやすい(防水パン一体型への改良が望ましい)
  • キッチンのU字トラップ:油脂・食材カスが詰まりやすい→定期清掃が重要
  • 洗面台のPトラップ:物品落下による詰まり(イヤリング・小物)で封水機能が損なわれることがある

<!-- 監修確定 2026-06-10(legal-reviser): 給排水衛生設備技術基準(封水深{{FUUSUI_MIN}}〜{{FUUSUI_MAX}}mm)・二重トラップ禁止(誘導サイホン・破封原因)確認済。正答ウ(誤)維持。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 給排水衛生設備基準・建築設備設計基準(国土交通省大臣官房官庁営繕部) 確認日: 2026-06-10 出典: 国土交通省 建築設備設計基準 https://www.mlit.go.jp/ 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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