問題
家賃債務保証会社(保証会社)に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正答はエです。
「保証料は賃借人が負担し、賃貸人は負担できない」という記述が誤りです。保証料の負担者は当事者間の合意(契約)で決定できます。一般的には賃借人負担ですが、オーナー(賃貸人)が負担する(またはサービス費用として管理費に組み込む)ことも法律上は可能です。
例えばオーナーが「入居のしやすさを高めるために保証料を自分が負担する」という商品設計をすることも認められます。
アからウとオは正しい記述です。特にウの「法人保証には個人根保証規制が適用されない」は頻出知識です。
家賃債務保証の仕組みの整理:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保証委託関係 | 賃借人→保証会社(保証委託契約) |
| 保証関係 | 保証会社→賃貸人(保証契約) |
| 代位弁済 | 賃借人が滞納→保証会社が賃貸人に代わりに支払い |
| 求償 | 代位弁済後、保証会社→賃借人(支払った額の返還請求) |
| 保証料 | 賃借人が保証会社に支払う(初回・更新料)。負担者は契約次第 |
国交省登録制度(任意登録)の概要:
国土交通省の「家賃債務保証業者登録制度」は任意登録制であり、登録業者は一定の業務基準(業務の適正性・財産的基礎等)を満たすとされています。登録は強制ではなく、未登録業者でも保証サービスを提供できます。
各選択肢の整理:
- ア(正): 代位弁済→求償権(民法459条:委託を受けた保証人の求償権)の流れ通り。
- イ(正): 国交省の任意登録制度。「一定の基準を満たす」(任意登録)の正確な記述。
- ウ(正): 465条の2の「個人根保証」は個人(法人以外)が保証人の場合の規制。法人保証会社は適用外。
- エ(誤): 保証料の負担者は契約で自由に決定できる。「賃貸人が負担することはできない」は誤り。
- オ(正): 管理受託業務における「家賃保証」の説明として実務上よく使われる内容。
【家賃債務保証会社と賃貸住宅管理業法の規制—「追い出し行為」禁止との関係】
家賃債務保証会社は近年、いわゆる「追い出し屋」問題(鍵交換・ガス・電気の強制停止等による追い出し行為)が社会問題化し、行政による規制が強化されています。
家賃債務保証業者の登録制度(国交省):
国交省は「家賃債務保証業者登録規程」(平成29年国土交通省告示・同年10月25日施行)により任意の登録制度を設け、登録業者に業務の適正な運営を求めています。いわゆる追い出し行為(ライフライン遮断・無断の鍵交換等)は、登録の有無にかかわらず違法となり得ます。
違法な追い出し行為の法的問題:
保証会社が「賃料未払いを理由に鍵を交換して入室を妨害する」等の行為を行った場合:
- 不法行為(民法709条)として損害賠償責任
- 住居侵入罪・業務妨害罪等の刑事責任
- 賃貸住宅管理業者(管理会社)が保証会社の追い出し行為に加担した場合:業法違反・不法行為共同責任
管理会社は保証会社との業務連携において「法的に適正な手続きを取る保証会社」を選択し、追い出し行為に加担しないことが重要な義務です。
家賃債務保証と管理受託業務の分業:
管理会社が「家賃保証業務」も兼業するか「保証会社に外注する」かによって業務分担が異なります:
| 形態 | 特徴 |
|---|---|
| 管理会社が直接保証(家賃保証サービス) | 管理会社が滞納リスクを引き受け・立替え後にオーナーに支払い。別途保証業登録が必要な場合 |
| 保証会社を外注として利用 | 保証会社が直接賃借人と保証委託契約を締結。管理会社は仲介役 |
| 保証なし(個人連帯保証人のみ) | R2改正対応(極度額設定)が必要。オーナーリスクが高い |
保証会社の代位弁済実務(管理会社との連携ポイント):
1. 滞納発生→管理会社が保証会社に連絡(通常1ヶ月後)
2. 保証会社が賃借人に支払い督促(独自のルートで)
3. 一定期間後(保証条件による・例:2ヶ月後)に保証会社が代位弁済
4. 代位弁済後の管理会社の役割:明渡し協議の調整・場合によっては明渡訴訟の準備支援
保証会社との契約条件(何ヶ月分を保証するか・原状回復費用まで含むか等)を正確に把握し、オーナーに適切な情報提供をすることが管理会社の重要な義務です。
根拠: 民法459条・465条の2(e-Gov 法令検索)、国土交通省「家賃債務保証業者登録制度」(家賃債務保証業者登録規程)。確認日2026-06-10。
- 民法第465条の2・第459条・第709条e-Govで原文を読む
- 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 民法459条・465条の2(e-Gov 法令検索)、国土交通省「家賃債務保証業者登録制度」(任意登録・国交省住宅局) 試験範囲の根拠: 賃貸住宅管理業法施行規則第19条第1号/賃貸不動産経営管理士協議会公表 本問は賃貸不動産経営管理士試験の出題範囲に基づきgoukaku-navi.jpが独自に作成したオリジナル演習問題です(協議会発行の本試験問題の転載ではありません)。 確認日: 2026-06-10 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

