管業 管理委託契約・実務 問27:基幹事務
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
基幹事務の一つである「マンションの維持修繕の企画立案」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア維持修繕の企画立案には、長期修繕計画の見直し・作成補助は含まれるが、修繕工事業者の選定補助は含まれない。
- イ維持修繕の企画立案を行う管理業者は、修繕工事を自ら施工することが義務づけられている。
- ウ維持修繕の企画立案には、定期的な建物・設備の点検に基づく修繕必要箇所の抽出と修繕計画への反映が含まれる。正答
- エ維持修繕の企画立案は、大規模修繕工事(12年周期等)に限定され、日常的な小修繕は含まれない。
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインも明記。
維持修繕の企画立案とは、マンションを長期にわたって適切な状態に保つために、いつ・どこを・どのように修繕するかを計画する業務です。定期点検で見つかった修繕必要箇所を整理し、長期修繕計画に反映させることが中心業務です。工事の「施工」自体は企画立案とは別業務で、義務づけられていません。また、小修繕を含めた幅広い修繕が対象です。正答はウです。
基幹事務の「維持修繕の企画立案」(標準管理委託契約書別表第1)の具体的内容には、①建物・設備の定期的な点検・調査の結果に基づく修繕必要箇所の特定と優先順位付け、②長期修繕計画の見直し・更新補助(修繕積立金の適正額の検討を含む)、③修繕工事業者の選定・見積取得の補助(コンペ・入札の運営補助)、④修繕工事実施時の施工監理補助(施工業者との調整等)などが含まれます。「企画立案」であるため施工そのものは含まれず(イ誤り)、大規模修繕に限定されるわけでもありません(エ誤り)。アの「業者選定補助が含まれない」も誤りです。正答はウです。
維持修繕の企画立案業務は、マンションの資産価値保全という観点から管理業者に最も高度な専門性が求められる業務のひとつです。特に長期修繕計画の作成・見直しについては、国土交通省が「長期修繕計画作成ガイドライン」(2021年改訂版)を公表しており、計画期間は25年以上(望ましくは30年以上)、修繕積立金の均等積立方式と段階積立方式の比較検討、修繕積立金の現在残高と将来予測の開示が推奨されています。管理業者はこのガイドラインに沿った質の高い長期修繕計画の作成補助が期待されますが、計画の「作成」権限は管理組合(総会決議事項)にあり、業者はあくまで「補助・提案」の立場です。大規模修繕工事(外壁・屋根・給排水管等)の実施にあたり、管理業者が設計コンサルタント(設計監理者)も兼ねる「設計施工兼任型」と、設計コンサルタントを独立させる「設計監理型」の二つのモデルがあり、後者の方が利益相反リスクが低く透明性が高いとされます。マンション管理士試験では、大規模修繕に伴う修繕積立金の取崩し手続き(総会特別決議の要否)や、建替え決議(区分所有法62条)との関係まで問われることがあります。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。