問題
マンション管理組合が、管理委託先の管理会社に対し管理委託費30万円の支払いのために小切手を振り出した。この仕訳として最も適切なものはどれか。なお当組合は当座預金口座を開設している。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
小切手を振り出す(相手に渡す)ことは、当座預金から支払いを行うことと同じです。費用が発生(管理委託費)したので借方、当座預金(資産)が減るので貸方となります。「管理委託費(借方)/当座預金(貸方)」が正しい仕訳です。選択肢アの「現金」は小切手の場合には使わず、実際に現金を手渡した場合に使います。選択肢ウは借方・貸方が逆です。選択肢エの「受取手形」は約束手形を受け取ったときの科目であり関係ありません。正答はイです。
小切手の振り出しは「当座預金」勘定の減少として処理します。現金勘定とは別勘定であり、混同しないことが重要です。なお、小切手を受け取った側(管理会社)は、現金として受け取ったのと同等に扱われるため「現金(借方)/売掛金(貸方)」などの仕訳をします。選択肢アは「現金」勘定を使っており、現金手渡しと小切手払いを混同しています。選択肢ウは借方と貸方が逆で、当座預金が増えているように見えます。選択肢エの受取手形は、約束手形を受け取ったときに使う資産勘定であり本問とは無関係です。「小切手振出し=当座預金の減少」という原則を確実に押さえることが重要です。
当座預金は、小切手や手形の支払いに使うために銀行と当座取引の契約を結んで開設する口座です(預金残高を超える支払いを一定額まで認めてもらう「当座借越」は、別途の契約によるものです)。当座預金の会計処理上の注意点として、小切手を振り出した時点で当座預金が減少するとして仕訳しますが、相手方が銀行に呈示するまで口座からは引き落とされないため、帳簿残高と銀行残高に差が生じます。この「振出済みだが未呈示の小切手」は「未取付小切手」と呼ばれ、銀行勘定調整表の調整項目になります(「未取立小切手」は、受け取った小切手を銀行に預け入れたがまだ取り立てが済んでいないものを指し、別物です)。また当座借越の契約がある場合に残高を超えて小切手を振り出すと、当座預金勘定が貸方残高となり、期末には「当座借越(負債)」として表示します。管理組合では、修繕積立金は管理費と区分して経理しなければならず(標準管理規約(令和7年10月17日改正版)28条4項)、取り崩せるのは28条1項各号の特別の管理に要する経費に限られるため、管理費の支払いに充てることはできません。管理業者から毎月交付される会計の収入及び支出の状況に関する書面(マンション管理適正化法施行規則87条5項)と通帳・残高証明書を照合し、資金の流用がないことを確認することが大切です。
- マンションの管理の適正化の推進に関する法律e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

