管業 管理組合会計・財務 問12:複式簿記の基礎
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンション管理組合が、管理委託先の管理会社に対し管理委託費30万円の支払いのために小切手を振り出した。この仕訳として最も適切なものはどれか。なお当組合は当座預金口座を開設している。
- ア(借方)管理委託費 300,000円 / (貸方)現金 300,000円
- イ(借方)管理委託費 300,000円 / (貸方)当座預金 300,000円正答
- ウ(借方)当座預金 300,000円 / (貸方)管理委託費 300,000円
- エ(借方)管理委託費 300,000円 / (貸方)受取手形 300,000円
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小切手を振り出す(相手に渡す)ことは、当座預金から支払いを行うことと同じです。費用が発生(管理委託費)したので借方、当座預金(資産)が減るので貸方となります。「管理委託費(借方)/当座預金(貸方)」が正しい仕訳です。選択肢アの「現金」は小切手の場合には使わず、実際に現金を手渡した場合に使います。選択肢ウは借方・貸方が逆です。選択肢エの「受取手形」は約束手形を受け取ったときの科目であり関係ありません。正答はイです。
小切手の振り出しは「当座預金」勘定の減少として処理します。現金勘定とは別勘定であり、混同しないことが重要です。なお、小切手を受け取った側(管理会社)は、現金として受け取ったのと同等に扱われるため「現金(借方)/売掛金(貸方)」などの仕訳をします。選択肢アは「現金」勘定を使っており、現金手渡しと小切手払いを混同しています。選択肢ウは借方と貸方が逆で、当座預金が増えているように見えます。選択肢エの受取手形は、約束手形を受け取ったときに使う資産勘定であり本問とは無関係です。「小切手振出し=当座預金の減少」という原則を確実に押さえることが重要です。
当座預金は、小切手や手形の決済を行うために銀行と締結する当座借越契約に基づく口座です。管理組合では一般的に普通預金が主流ですが、大規模な工事代金の支払い等で小切手や手形を使う場面もあります。当座預金の会計処理上の注意点として、小切手を振り出した時点で当座預金が減少するとして仕訳しますが、実際に相手方が銀行に呈示(換金手続き)するまで口座から引き落とされないため、帳簿残高と銀行残高に乖離が生じます。この「期末に振出済みだが未呈示の小切手」は「未取立小切手」として銀行勘定調整表で調整項目となります。また当座借越(口座残高を超えて小切手を振り出した状態)が生じると、当座預金勘定が借方残高となり、これは実質的に「当座借越(負債)」として貸借対照表に組み替えが必要です。管理組合の実務では、管理費口座の資金繰りが重要であり、修繕積立金を管理費の支払いに充用することは厳禁であるため、口座残高の日常的な監視が求められます。管理業務主任者として、管理会社から毎月提出される収支報告書と銀行残高証明書を照合し、資金の流用がないことを確認する役割を担います。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。