管業 管理組合会計・財務 問22:管理組合の会計処理
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンション管理組合が、区分所有者から鍵の預り金として1戸あたり1万円、計20戸分の合計20万円を徴収した。この金額は鍵を返却した際に全額返還する予定である。この処理として最も適切なものはどれか。
- ア(借方)普通預金 200,000円 / (貸方)管理費収入 200,000円
- イ(借方)普通預金 200,000円 / (貸方)修繕積立金 200,000円
- ウ(借方)普通預金 200,000円 / (貸方)預り金 200,000円正答
- エ(借方)普通預金 200,000円 / (貸方)正味財産 200,000円
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鍵の預り金は「将来返す義務がある」お金です。返すべき義務があるので「負債(預り金)」として記録します。管理費収入(収益)にしてしまうと返還が必要なのに収益として使ってしまうことになります。選択肢ウの「普通預金(借方)/預り金(貸方)」が正しい処理です。後で鍵を返却して預り金を返す際は「預り金(借方)/普通預金(貸方)」で消し込みます。正答はウです。
預り金は「一時的に預かっているだけで将来返還義務がある」ため、負債勘定として貸借対照表の流動負債に計上します。返還時の仕訳は「預り金(借方)200,000円/普通預金(貸方)200,000円」です。選択肢アの「管理費収入」は収益勘定であり、返還義務のある金額を収益に計上すると財務諸表が誤った表示となります。選択肢イの「修繕積立金」は区分所有者から徴収する長期修繕のための積立金であり、鍵の預り金とは性質が異なります。選択肢エの「正味財産」は資産から負債を差し引いた管理組合の純財産であり、直接の仕訳相手方勘定として使うものではありません。
管理組合における預り金の具体的な種類としては①鍵・カード・リモコン等の保証金、②共用施設(集会室・駐車場等)の使用保証金、③工事業者からの現場保証金、④修繕工事の施工業者から受け取る損害賠償保証金などがあります。これらは全て返還義務のある負債として処理が必要です。実務上の注意点として、預り金と管理費等の収益が混在する口座を使用する場合は、管理台帳(誰から幾ら預かったか、いつ返還予定かの記録)を別途管理することが内部統制上重要です。預り金残高と預り金台帳(個別明細)の一致確認を定期的に行うことが管理業務の品質を高めます。また預り金は返還義務があるため、消費税法上は「対価を得て行う役務の提供」に該当せず原則として課税対象外です。ただし「返還不要」と確定した預り金は収益(雑収入)として計上し直し、消費税の取り扱いも変わるため注意が必要です。管業試験では「返還義務のある金銭は収益にならない」という原則確認問題として出題されます。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。