管業 管理組合会計・財務 問30:財務諸表
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンション管理組合が作成する財務諸表の注記事項に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア財務諸表の注記は義務ではなく、管理組合が任意に選択して記載する情報に過ぎない。
- イ注記事項として長期修繕計画の概要を記載することは認められていない。
- ウ財務諸表本体に記載された数字は完全であり、注記は不要なものを追加しているだけである。
- エ財務諸表の注記には、重要な会計方針(発生主義の採用・減価償却方法等)や重要な後発事象等を記載し、財務諸表の理解を補足する。正答
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財務諸表の注記とは、収支計算書・貸借対照表の数字だけでは伝わらない重要な情報を説明する補足事項です。「どんな会計方針で作ったか」「重要な契約変更があったか」などを記載します。選択肢エが注記の目的(財務諸表の理解の補足)と内容(会計方針・後発事象等)を正確に説明しています。注記は財務諸表の一部であり、単なる付加情報ではありません。正答はエです。
注記事項は財務諸表の不可欠な構成部分です。管理組合の財務諸表における代表的な注記事項には①採用した重要な会計方針(費用収益の認識基準・減価償却方法・貸倒引当金の設定方法等)、②重要な会計方針の変更とその影響額、③後発事象(決算日後に発生した重要な事実:大規模修繕の決定等)、④偶発債務(訴訟リスク等)、⑤長期修繕計画の概要と修繕積立金の積立状況、⑥関連当事者取引(役員が関与する業者との取引等)があります。選択肢アは「注記は任意」としており誤りです。選択肢イは長期修繕計画の注記は重要情報であり記載が推奨されます(禁止されていません)。選択肢ウは注記を不要な追加情報としており誤りです。
財務諸表の注記は情報の非対称性を解消するための重要な手段です。区分所有者(情報の受け手)と管理会社・理事会(情報の発信者)の間には情報格差があるため、注記による透明な開示がガバナンスの強化につながります。管理組合特有の注記事項として特に重要なのは「修繕積立金の積立状況と長期修繕計画との対比」です。国土交通省のマンション管理計画認定制度では、長期修繕計画に基づいた適切な修繕積立金の積立が認定要件とされており、注記に積立不足の有無と対応計画を明記することが求められます。後発事象の注記も実務上重要で、たとえば決算後に大規模修繕工事の契約を締結した場合や、滞納管理費に係る重要な訴訟が提起された場合は後発事象として注記が必要です。管業試験では、財務諸表本体と注記の関係、注記すべき重要な会計方針の例示、後発事象の意義が出題されます。近年は管理組合のガバナンス強化の文脈で注記の充実が業界的に推奨されており、実務との連動を意識した学習が有効です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。