問題
マンション管理組合(管理費会計)の当期末正味財産が前期末と比べて増加した場合、その要因として最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
正味財産が増えるのは「資産が増えた」か「負債が減った」かのどちらかです。もっとも直接的な要因は、当期収支がプラス(収入が支出より多かった)ことです。選択肢アがこれを正確に説明しています。支出超過(選択肢イ)・負債増加(選択肢ウ)・資産減少(選択肢エ)はいずれも正味財産を減らす要因です。正答はアです。
正味財産=資産-負債の等式から分析します。正味財産が増加するのは①資産が増加して負債が変わらない場合、②負債が減少して資産が変わらない場合、③資産増加が負債増加を上回る場合です。管理費会計において収入が支出を上回ると、純現金流入(普通預金の増加)が発生し資産が増えます。これが正味財産の増加につながります。選択肢イ(支出超過)は当期収支差額がマイナスとなり正味財産を減少させます。選択肢ウ(負債増加)は「資産=負債+正味財産」から、資産が同じなら負債が増えると正味財産は減ります。選択肢エ(資産減少)も同様に正味財産を減らします。
管理費会計の正味財産増加要因の分析は、資金繰りと財務計画の両面から重要です。収支差額がプラスで正味財産が増加するケースには①管理費収入が実際の支出を超えている(管理費が適正より高い可能性)、②予定していた修繕費が次期に先送りされた、③コスト削減により予算より支出が少なかった、などの原因が考えられます。財務分析の視点から「収支差額がプラスで正味財産が増加し続けている」場合、区分所有者から「管理費が高すぎる」と指摘されるリスクがあります。標準管理規約(令和7年10月17日改正版)61条1項は管理費の余剰を翌年度の管理費に充当すると定めているため、余剰が続く場合は管理費の額(総会の決議事項:48条六号)の見直しを総会で審議することが考えられます。一方、正味財産が減少し続けている管理費会計では、管理費の値上げの必要性を長期的な費用予測(委託費上昇・老朽化による維持管理費増)とともに説明することが合意形成に有効です。管業試験では正味財産の変動要因(資産・負債・収支差額の関係)を問う問題が財務諸表読み取り問題と組み合わせて出題されます。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

