管業 管理組合会計・財務 問36:財務諸表
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンション管理組合(管理費会計)の当期末正味財産が前期末と比べて増加した場合、その要因として最も適切なものはどれか。
- ア当期の管理費収入合計が管理費支出合計を上回り、当期収支差額がプラスになった。正答
- イ当期中に多額の修繕工事を実施したため、支出が収入を大幅に上回った。
- ウ当期末の負債(未払費用等)が前期末より増加した。
- エ当期末の資産(普通預金等)が前期末より減少した。
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正味財産が増えるのは「資産が増えた」か「負債が減った」かのどちらかです。もっとも直接的な要因は、当期収支がプラス(収入が支出より多かった)ことです。選択肢アがこれを正確に説明しています。支出超過(選択肢イ)・負債増加(選択肢ウ)・資産減少(選択肢エ)はいずれも正味財産を減らす要因です。正答はアです。
正味財産=資産-負債の等式から分析します。正味財産が増加するのは①資産が増加して負債が変わらない場合、②負債が減少して資産が変わらない場合、③資産増加が負債増加を上回る場合です。管理費会計において収入が支出を上回ると、純現金流入(普通預金の増加)が発生し資産が増えます。これが正味財産の増加につながります。選択肢イ(支出超過)は当期収支差額がマイナスとなり正味財産を減少させます。選択肢ウ(負債増加)は「資産=負債+正味財産」から、資産が同じなら負債が増えると正味財産は減ります。選択肢エ(資産減少)も同様に正味財産を減らします。
管理費会計の正味財産増加要因の分析は、資金繰りと財務計画の両面から重要です。収支差額がプラスで正味財産が増加するケースには①管理費収入が実際の支出を超えている(管理費が適正より高い可能性)、②予定していた修繕費が次期に先送りされた、③コスト削減により予算より支出が少なかった、などの原因が考えられます。財務分析の視点から「収支差額がプラスで正味財産が増加し続けている」場合、区分所有者から「管理費が高すぎる」と指摘されるリスクがあります。この場合は管理費の適正水準の見直し(値下げ検討)や、繰越金の活用方法(修繕積立金会計への拠出・共用設備の更新投資等)について総会で説明・審議することが求められます。一方、正味財産が減少し続けている管理費会計では、管理費値上げの必要性を長期的な費用予測(委託費上昇・老朽化による維持管理費増)とともに説明する義務があります。管業試験では正味財産の変動要因(資産・負債・収支差額の関係)を問う問題が財務諸表読み取り問題と組み合わせて出題されます。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。