問題
マンション管理組合が管理員を直接雇用している場合の給与支払いに関する税務上の義務として、最も適切なものはどれか。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
管理員等を直接雇用している場合、管理組合は「源泉徴収義務者」として、給与を支払うたびに所得税を差し引いて(源泉徴収して)翌月10日までに税務署に納付する義務があります。非営利組織であっても源泉徴収義務は免除されません。選択肢イが正確です。正答はイです。
源泉徴収義務は、所得税法183条1項に基づき「居住者に対し国内において給与等の支払をする者」が負う義務で、その支払の際に所得税を徴収し、徴収の日の属する月の翌月10日までに国に納付しなければなりません。管理組合は所得税法4条により法人とみなされ、管理員を直接雇用している場合は、支払う給与・賞与から源泉所得税を差し引いて納付します(納期の特例の承認を受けた場合は年2回:216条)。源泉徴収の計算には「給与所得の源泉徴収税額表(甲欄・乙欄)」を使用します。また年末には「年末調整」を行い、管理員の最終的な税額を精算します。選択肢アの「非営利組織であれば免除」は誤りです。選択肢ウの「管理員本人が確定申告」は、給与所得者が確定申告不要の場合(年末調整で完結)もあり、管理組合の源泉徴収義務免除の根拠にはなりません。選択肢エの「給与に消費税を加算」は誤りです。給与は消費税の不課税取引であり、消費税を加算して支払うものではありません。
管理組合が直接雇用する場合の給与関連の税務・労務管理の全体像を整理します。①源泉所得税:支払給与から税額表に基づき源泉徴収→翌月10日(または納期特例で年2回)に納付→年末調整で精算→翌年1月31日までに「給与支払報告書(源泉徴収票)」を市区町村に提出。②住民税(特別徴収):前年の所得に基づいて市区町村が計算した住民税を毎月の給与から差し引いて翌月10日に市区町村へ納付。③社会保険・労働保険:雇用の形態に応じて、健康保険・厚生年金保険、雇用保険・労災保険の適用関係を確認する必要があります(加入要件は各法律で確認します)。④源泉徴収の納期の特例:給与等の支払を受ける者が常時10人未満の事務所等で、所轄税務署長の承認を受けた場合は、1月〜6月分を7月10日まで、7月〜12月分を翌年1月20日までにまとめて納付できます(所得税法216条)。管理業務を管理会社に委託し、管理会社が雇用する管理員が勤務する場合は、管理組合が支払うのは管理委託費(消費税の課税取引)であり、その管理員の給与について管理組合が源泉徴収義務者になることはありません。管業試験では「直接雇用の場合の源泉徴収義務」と「委託の場合の消費税支払い」の対比が出題されます。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

