問題
マンション管理組合が区分所有者Bに対して有する滞納管理費50万円について、すべての回収手段を尽くしたにもかかわらず最終的に回収不能が確定した場合の会計処理として、最も適切なものはどれか。なおBに係る貸倒引当金は25万円計上済みである。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
回収不能が確定したとき、まず「貸倒引当金(すでに費用として計上済み)」を使って未収管理費を取り崩します。引当金で足りない部分は「貸倒損失(費用)」として計上します。本問では引当金25万円を使い、残り25万円は貸倒損失とします。「貸倒引当金(借方)25万円+貸倒損失(借方)25万円=未収管理費(貸方)50万円」。貸借は50万円で一致します。正答はウです。
貸倒れ確定時の仕訳は「引当金設定済み金額は引当金で消し込み、超過分は貸倒損失」が原則です。引当金25万円(既に費用計上済み)と未収残高50万円の差額25万円を貸倒損失(追加費用)として計上します。貸方の未収管理費50万円を消去するために借方に計50万円を立てます。仕訳確認:借方合計(貸倒引当金250,000円+貸倒損失250,000円)=500,000円、貸方(未収管理費500,000円)=500,000円。一致しています。選択肢アは引当金を使わずに全額貸倒損失としており、引当金が残ったまま(過去の費用計上が無駄)になります。選択肢イは仕訳が逆で誤りです。選択肢エは財務諸表の虚偽表示につながり不適切です。
貸倒処理の実務上のポイントを整理します。「回収不能の確定」は、標準管理規約別添3が示す回収手段(督促、区分所有法7条の先取特権の実行、債務名義に基づく強制執行、59条の競売請求の検討)を尽くしても回収できないことが明らかになった段階と考えるのが基本です。ただし、競売等で区分所有権が第三者に移転した場合は、区分所有法8条により買受人(特定承継人)にも請求できる(別添3)ため、元の区分所有者から回収できないことだけで直ちに貸倒れとはなりません。区分所有者が破産した場合の扱いは個別の法的判断が必要です。会計上の貸倒損失は収支計算書の支出として当期収支差額(正味財産)を減少させます。また、帳簿から未収管理費を消しても、管理組合の債権そのものが法的に消滅するわけではない点にも注意が必要です(債権を放棄するかどうかは別の問題です)。管業試験では引当金との組み合わせによる貸倒仕訳の計算問題が出題されます(引当金で足りない部分を貸倒損失とする)。
- 建物の区分所有等に関する法律第7条・第8条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

