問題
建築基準法施行令に定める防火区画に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
防火区画は建物の中で火災が広がるのを防ぐための壁・床・扉などの仕切りです。種類には「面積区画」(一定面積ごとに区切る)、「竪穴区画」(上下を貫く空間を区切る)、「異種用途区画」(用途が違う部分を区切る)があります。エの「共同住宅と駐車場は異種用途区画の対象外」は誤りで、共同住宅と自動車車庫の組み合わせは異種用途区画が必要な典型例です。よって最も不適切なものはエです。
防火区画の種類を整理します(建築基準法施行令112条)。①面積区画(112条1項):主要構造部を耐火構造とした建築物等は、床面積の合計1,500m²以内ごとに区画します。スプリンクラー設備等の自動式の消火設備を設けた部分は、その床面積の2分の1に相当する面積を除いて計算するため、実質的に区画面積が2倍まで緩和されます(ア:正)。②竪穴区画(112条11項):主要構造部を準耐火構造とし、かつ地階又は3階以上の階に居室を有する建築物では、吹抜き・階段・昇降機の昇降路・ダクトスペース等の竪穴部分とその他の部分を区画します(イ:正)。③異種用途区画(112条18項):建築物の一部が法27条各項の特殊建築物の用途(一定規模以上の自動車車庫等)に該当する場合、その部分とその他の部分を1時間準耐火基準に適合する準耐火構造の床・壁又は特定防火設備で区画しなければなりません。共同住宅と自動車車庫の組み合わせは代表例で、エの「対象外」は誤りです。防火設備の性能区分:防火設備は加熱開始後20分間、特定防火設備は1時間、加熱面以外の面に火炎を出さない性能(遮炎性能)が求められます(ウ:正)。
防火区画は管業実務と深く関連しています。共同住宅の管理において最も問題になりやすいのは「防火戸の不適切な管理」です。エレベーターホール・廊下に設置された防火戸(自動閉鎖式)を物で挟んで開放したままにする行為は、防火区画の機能を失わせます。消防法8条の2の4は、共同住宅を含む防火対象物の管理について権原を有する者に、防火戸の閉鎖の支障になる物件が放置されたりみだりに置かれたりしないよう管理することを求めており、管理組合・管理業者による周知・是正の働きかけが重要です(防火設備は建築基準法12条3項の定期検査の対象となる場合もあります)。現行の異種用途区画(施行令112条18項)は、法27条の規定の対象となる特殊建築物の用途の部分とその他の部分を区画するもので、区画が必要かは用途と規模で判断します。マンション1階の店舗(物品販売業・飲食店等)と上層の共同住宅の組み合わせは、用途ごとに面積・避難・設備要件が異なるため、区画壁の管理・改修時の工事範囲確認が重要です。長期修繕計画での防火設備更新(防火シャッター・防火戸の経年劣化・電動閉鎖装置の故障)は大規模修繕工事の重要項目であり、修繕積立金計画に組み込む必要があります。管業試験では「竪穴区画の適用対象」「異種用途区画の典型例(共同住宅+駐車場)」「防火設備の性能区分」が頻出です。
- 建築基準法施行令第112条e-Govで原文を読む
- 消防法第8条の2e-Govで原文を読む
- 建築基準法第12条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
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