問題
排水トラップと封水に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
排水トラップは台所・浴室・洗面台などの排水管に設けられる「水のフタ」です。常に水(封水)が溜まった状態になっており、下水管からの悪臭や害虫が室内に上がってくるのを防ぎます(ア:正)。この水がなくなる(破封)と悪臭が発生します(イの「悪臭の発生はない」は誤り)。2つのトラップを直列に設置する「二重トラップ」は排水不良を引き起こすため禁止されています(ウ:誤)。よって正答はアです。
排水トラップの形状と封水の仕組みを整理します。トラップの形状:S形(縦方向に排水)・P形(横方向に排水)・U形(横引き配管の途中に設けるもの)・わんトラップ(ベルトラップ。床排水口などに設ける)などがあります(ア:正)。封水の深さは、建築基準法施行令129条の2の4に基づく昭和50年建設省告示第1597号で原則5cm以上10cm以下と定められており、JIS規格で「一律5cm」とする記述は誤りです(エ:誤)。破封(トラップの水がなくなる現象)の原因:①自己サイフォン(排水時の流速でトラップの水が引き込まれる)、②誘導サイフォン(近くの排水立て管等からの流れで封水が吸い取られる)、③蒸発(長期不使用)。破封が起きると排水管の悪臭・害虫が室内に侵入します(イの「悪臭なし」は誤り)。二重トラップは同一排水系統に2つのトラップを直列設置することで、排水が2つのトラップを通過する際に空気の流通が妨げられ排水不良・ゴポゴポ音が発生するため、告示1597号で二重トラップとならないように設けることとされています(ウ:誤)。
排水トラップの管理は居住環境の維持に直結する重要な設備管理項目です。マンションで頻発するトラブルとして「臭気の室内侵入」があり、その主要原因の一つが誘導サイフォンによる破封です。誘導サイフォンは上層階の排水が一斉に流れる朝のラッシュ時や大雨時に発生しやすく、対策として通気管(通気立て管・伸頂通気管・ループ通気管)を適切に設置して排水立て管内の気圧変動を抑制します。通気管の設計が不十分なマンション(特に竣工後に排水設備改修した場合)では破封が慢性化するケースがあります。管業試験では「トラップの形状と用途(S形・P形・U形)」「二重トラップ禁止(昭和50年建設省告示第1597号)」「破封の原因(サイフォン・蒸発)と対策(通気管)」「封水深さ5cm以上10cm以下」が頻出です。管理業者として「浴室・洗面台のS字トラップは長期不使用時に蒸発破封しやすいため、入居者に定期的に水を流す習慣を周知する」という入居者サービスの知識も実務上有益です。また、排水管の定期的な清掃は管理費で行う維持管理の項目であり、排水管の更生・取替えは長期修繕計画の重要項目です(長期修繕計画作成ガイドライン〔令和6年6月改定〕の修繕周期の例:更生19〜23年、取替え30〜40年)。
- 建築基準法施行令第129条の2e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
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