管業 建築・設備 問26:給排水衛生設備
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンションの排水通気設備の通気管に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア伸頂通気管とは、排水立て管の最上部を延長して大気に開放する通気管であり、排水立て管内の気圧を平均化してトラップの破封を防止する。正答
- イループ通気管は、最上流の器具排水管と排水立て管の頂部を接続するもので、排水量が多い系統では効果が薄く、通常は採用されない。
- ウ排水立て管を通気管として兼用する「通気兼用立て管」方式は、排水と通気を同一管路で行うため排水能力が向上し、現在の標準的な設計手法である。
- エ各衛生器具のトラップごとに設ける通気管を「各個通気管」といい、最もトラップ破封防止効果が高いが、管の本数が増えるため小規模な建物でのみ採用される。
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通気管は排水管の中の空気の流れを確保して、排水をスムーズにしトラップの水(封水)を守る管のことです。種類は①伸頂通気管(排水立て管の上部を大気に開放)②ループ通気管(各階の排水横管を通気立て管に接続)③各個通気管(各器具のトラップに1本ずつ設ける)などがあります。アの「伸頂通気管が排水立て管の最上部を延長して大気に開放する」は正確な説明です。よって正答はアです。
通気管の種類と役割を整理します。①伸頂通気管:排水立て管の最上部を屋上まで延長し大気開放する最も基本的な通気方式。コスト低・施工容易ですが大流量排水には能力不足の場合があります(ア:正)。②ループ通気管:各階の排水横枝管(最上流の器具排水から排水立て管接続部までの横管)から通気立て管に接続する方式。複数器具を1本の通気管でカバーするため、中〜大規模建物で採用されます(イの「通常採用されない」は誤り)。③各個通気管:各衛生器具のトラップ直下に設け通気立て管または外気に接続する最も確実な方法。大規模・高級マンションで採用されますが、管の本数増加はコスト増になります。エは「各個通気は小規模建物のみ」が誤りで、大規模な高品質建物でも採用されます。ウの「通気兼用立て管」という概念は一般的ではなく、排水と通気を同一管路で兼用する設計は排水能力・通気性能の両立が困難なため標準手法ではありません(ウ:誤)。
通気管の設計は建物の排水能力と入居者の生活環境(悪臭・騒音)に直結します。近年普及しているソベントシステム(Sovent単管排水システム)や特殊継手排水システム(アエロシステム等)は、特殊な排水継手によって通気管なしで排水能力を確保する一管式排水方式です。これらは通気管設置のコスト・スペースを削減できますが、既存マンションの通気改善工事への適用は制約があります。マンションの大規模修繕時における排水管改修では、通気管の配管状況の確認が重要です。老朽化した排水管から新しい管材(塩化ビニル管→継手一体型耐火・防露管など)への更新時に、通気管設計を見直して居住環境を改善するケースもあります。管業試験では「伸頂通気管・ループ通気管・各個通気管の概念」「通気管の目的(気圧変動抑制・破封防止)」「二重トラップ禁止(前問との連続理解)」が重要で、通気管が不適切なマンションで発生する現象(ゴポゴポ音・臭気逆流)を判断材料として問題が出題されることがあります。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。