建築・設備27給排水衛生設備

管業 建築・設備 問27:給排水衛生設備

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10

マンションの給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  • 給湯方式には、各住戸に個別給湯器を設置する「個別方式」と、機械室等に集中して設置したボイラーから各住戸に配管する「中央方式(セントラル方式)」がある。
  • レジオネラ属菌は、給湯設備の配管内や貯湯タンク内で20〜50℃程度の温水中に繁殖しやすく、エアロゾル(飛沫)を吸い込むことで肺炎(レジオネラ症)を発症させる可能性がある。
  • 貯湯式給湯器(電気温水器・エコキュートなど)は、タンク内の水温を常に60℃以上に維持することでレジオネラ属菌の繁殖を防止するが、長期不使用後の運転再開時は特別な注意が不要である。正答
  • 中央給湯方式(セントラル給湯)では、給湯の安定供給と熱源の集中管理ができるが、末端蛇口まで配管が長くなるため「待ち時間(始め出湯までの時間)」が生じる場合があり、循環ポンプによる先付け配管が対策として採用されることがある。
正答:貯湯式給湯器(電気温水器・エコキュートなど)は、タンク内の水温を常に60℃以上に維持することでレジオネラ属菌の繁殖を防止するが、長期不使用後の運転再開時は特別な注意が不要である。

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給湯設備で重要な衛生上の注意点がレジオネラ属菌です。この菌は20〜50℃の温水中で繁殖し、エアロゾルを吸い込むことで肺炎を引き起こします。貯湯式給湯器では60℃以上の高温を維持することで繁殖を防ぎますが、長期間使用しなかった後は菌が繁殖している可能性があるため、十分な加熱・排水が必要です(ウの「特別な注意が不要」は誤り)。よって最も不適切なものはウです。

標準試験対策の基準レベル

給湯設備の種類とレジオネラ対策を整理します。個別方式:ガス給湯器(瞬間式)・電気温水器(貯湯式)・エコキュート(ヒートポンプ式)等を各戸に設置。設置・修繕が各戸の専有部分として扱われます(ア:正)。中央方式:共用設備として一括管理。ランニングコストの効率化と維持管理の集約が可能ですが、配管長による放熱ロスと「待ち時間」の問題があります。循環ポンプで常時湯を循環させる「先付け配管」が対策として採用されます(エ:正)。レジオネラ属菌(イ):20〜50℃の温水中で繁殖し、エアロゾル吸引で肺炎(在郷軍人病)を発症させる可能性があります(イ:正)。貯湯式では60℃以上の温度維持と定期的な高温殺菌(加熱)が有効です。ウの「長期不使用後の運転再開時に特別な注意が不要」は誤りで、長期不使用後は配管内でレジオネラが繁殖している可能性があり、フラッシング(十分な湯を流してから使用)が必要です(ウ:誤=正答)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

レジオネラ対策は管業試験・実務で重要度が高まっています。厚生労働省のレジオネラ症防止指針(2003年制定・2019年改訂)では、給湯設備での対策として①給湯温度60℃以上の維持②末端蛇口での湯温55℃以上の確認③貯湯タンクの定期清掃・消毒④デッドレグ(滞留部)の排除を求めています。マンションの浴室シャワーはエアロゾル発生が多いため、共用浴室(温泉施設・スポーツジム・高齢者施設等)ではレジオネラ対策が法的義務(公衆浴場法・旅館業法)となっています。分譲マンションの各戸浴室では義務規定はありませんが、管理業者として適切な情報提供と設備点検が求められます。また長期不使用住戸(空き家化した専有部分)の給湯設備管理は管理組合の課題で、管理業者として「長期不在届」提出依頼・設備管理の周知を管理組合に提案することが実務上有効です。管業試験では「レジオネラ属菌の繁殖温度(20〜50℃)」「防止策(60℃以上維持・定期清掃)」「エコキュートの仕組み(ヒートポンプ・深夜電力活用)」が出題されています。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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