管業 建築・設備 問34:給排水衛生設備
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
さや管ヘッダー工法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アさや管ヘッダー工法は、給水・給湯管を分岐せずに各水栓器具から床下のヘッダーに集中管理する工法であり、各器具への配管がヘッダーから独立しているため複数の器具を同時使用しても水圧が安定しやすい。
- イさや管ヘッダー工法では、架橋ポリエチレン管・ポリブテン管などの樹脂管がさや管(外管)の中に挿入されており、内管(樹脂管)が劣化した場合は建物の床・壁を壊さずに引き抜いて交換できる。正答
- ウさや管ヘッダー工法の内管(水を流す樹脂管)は、さや管(外管)の中で固定されており、将来的な取り替えは不可能である。
- エさや管ヘッダー工法は従来の先分岐工法(枝管工法)と比べて使用材料が少なく施工コストが低いため、現在はすべての新築マンションで義務付けられている。
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「さや管ヘッダー工法」は、外側のさや管(保護管)の中に内管(水を流す樹脂管)を通す給水工法です。大きな特徴は「内管だけを引き抜いて交換できる」こと(更新容易性)と、ヘッダー(分岐器具)から各水栓に独立配管することで同時使用時の水圧変動が少ないことです(イ:正・ア:ほぼ正しいが「床下のヘッダー」という記述は正確ではない部分がある)。ウの「取り替え不可能」は完全に逆で誤りです。よって正答はイです。
さや管ヘッダー工法の特徴を整理します。①構造:外管(さや管・硬質ポリ塩化ビニル管等)の中に内管(架橋ポリエチレン管・ポリブテン管等)を通し、ヘッダー(分水器)から各水栓へ独立配管します。②更新容易性:内管はさや管の中で固定されていないため(ウの「固定されており取り替え不可能」は誤り)、内管のみを引き抜いて床・壁を壊さずに交換できます(イ:正)。③水圧安定性:各水栓器具へヘッダーから独立配管するため、一箇所で大量使用しても他の器具の水圧変動が少ない(ア:概ね正)。④施工コスト:先分岐工法より材料費・施工手間がかかる場合もあり「すべての新築に義務化」という規定はありません(エ:誤)。さや管ヘッダー工法は長期優良住宅の「維持管理・更新の容易性」(等級3)を満たすための採用が増えています。
さや管ヘッダー工法は「メンテナンスフリー(更新容易)な住宅設備設計」の代表例として管業試験でも重要性が増しています。先分岐工法(従来の枝管工法)では配管が壁・床内に埋め込まれているため、更新時に内装を解体する必要がありコストが大幅に増加します。さや管ヘッダー工法は内管のみを引き抜いて交換できるため、築30〜40年後の配管更新コストが大幅に削減されます。長期優良住宅の「維持管理・更新の容易性等級3」の認定基準では、「給水・給湯の主要配管が点検・清掃・交換できるように設置されていること」が要件に含まれており、さや管ヘッダー工法はこの要件を満たしやすい工法として位置づけられています。材料の架橋ポリエチレン管(PEX管)の熱融着特性により給湯(高温)にも対応可能で、エコキュートや太陽熱温水器との接続にも使用されます。管業試験では「さや管ヘッダーの内管交換容易性」「ヘッダーからの独立配管による水圧安定性」「長期優良住宅認定基準との関連」が出題されます。長期修繕計画において配管更新費の見積もり根拠として「工法の種類(さや管ヘッダーか先分岐か)」の確認が重要です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。