管業 建築・設備 問36:電気・ガス・昇降機
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンションの幹線設備・分電盤に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アマンションの共用部分(廊下・エントランス・エレベーター等)への電力供給を管理するための分電盤は「共用分電盤」であり、各住戸への電力供給を管理するための分電盤は「住戸分電盤」である。
- イ幹線とは、受変電設備(または電力会社の引込点)から各住戸の分電盤に直接接続される電線のことで、幹線の容量は各住戸の使用電力量の変動にかかわらず変更できない。
- ウ住戸分電盤に設置されるブレーカー(遮断器)のうち、漏電遮断器(漏電ブレーカー)は電力の過電流(容量超過)を検知して遮断するものであり、漏電の検知機能はない。
- エアンペアブレーカーは、住戸の契約電力(アンペア)を超える電流が流れたとき自動的に遮断するものであり、電力自由化以降はスマートメーターの普及によりアンペアブレーカーが撤去される場合がある。正答
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住戸の分電盤には「アンペアブレーカー」(契約アンペア超で遮断)と「漏電ブレーカー」(漏電検知で遮断)と「安全ブレーカー(回路ブレーカー)」(個別回路の過電流で遮断)があります。エのアンペアブレーカーの説明は正確で、スマートメーター普及後にアンペアブレーカーが撤去されるケースがあることも正確な記述です(エ:正)。ウの「漏電ブレーカーが漏電検知機能なし」は完全に逆で誤りです。よって正答はエです。
分電盤・ブレーカーの種類を整理します。共用分電盤(ア):共用部の照明・換気扇・給水ポンプ等の電力を管理。住戸分電盤は各戸の電力回路を管理します(ア:正)。住戸分電盤のブレーカー3種類:①アンペアブレーカー(契約用遮断器):契約電力(20A・30A・40A等)を超える電流が流れると遮断(エ前半:正)。電力自由化後にスマートメーターが普及し、スマートメーターが電力量・電流を計量するためアンペアブレーカーが不要になり撤去される場合があります(エ後半:正)。②漏電遮断器(漏電ブレーカー):漏電電流(一般に15〜30mA)を検知して遮断する安全装置。過電流遮断機能も持つ製品が多い(ウの「漏電検知機能なし」は誤り)。③安全ブレーカー(配線用遮断器):各回路ごとに設置し、回路の過電流・短絡を遮断。幹線容量(イ)は原則として変更工事(電線の更新)が必要ですが、不可能ではありません(イの「変更できない」は誤り)。
マンションの幹線設備(給電幹線)の老朽化は管理組合が直面する重要な設備課題です。1970〜80年代のマンションでは幹線が細く(CV60〜100mm²程度)、現在の各戸の電力需要(IHクッキングヒーター・エアコン複数台・電気自動車充電等)に対応できないケースが増えています。幹線の増強工事は「共用部分の変更」として管理組合の総会決議(特別多数決または管理規約の定めによる過半数決議)が必要です。電気自動車(EV)の充電設備設置は近年の重要課題で、マンションの電気インフラ(幹線容量・駐車場への配線)の見直しが必要です。国土交通省は2021年に「マンションへのEV充電設備の設置に関するマンガイドライン」を策定し、管理組合への費用負担・設備管理の考え方を整理しています。スマートメーターは10分値・30分値の電力データを収集でき、マンション全体のエネルギー管理(BEMS・MEMS)との統合に活用できます。管業試験では「アンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーの機能区別」「スマートメーターとアンペアブレーカーの関係」「幹線増強の決議要件」が出題されます。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。