建築・設備38電気・ガス・昇降機

管業 建築・設備 問38:電気・ガス・昇降機

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10

マンションのエレベーターの保守・点検および定期検査に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  • 建築基準法第12条第3項に基づき、一定規模以上のエレベーターは定期的に昇降機検査資格者(または建築士)による定期検査を受け、特定行政庁に報告する義務がある。
  • エレベーターの保守点検(定期保守)契約は「フルメンテナンス契約」と「POG(パーツ・オイル・グリース)契約」の2種類が主流であり、フルメンテナンス契約は部品交換費用を含む包括契約である。
  • エレベーターのリニューアル(全体的な機器の更新)は、建物の長期修繕計画において「修繕項目」として位置付けられており、修繕積立金からの支出が認められている。
  • エレベーターが故障した場合(かご内閉じ込め事故等)の対応責任は、製造メーカーが全責任を負い、管理組合・管理業者は法的責任を一切問われない。正答
正答:エレベーターが故障した場合(かご内閉じ込め事故等)の対応責任は、製造メーカーが全責任を負い、管理組合・管理業者は法的責任を一切問われない。

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインも明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

エレベーターは建築基準法に基づく定期検査(年1回)が義務付けられています(ア:正)。保守契約にはフルメンテナンス(部品交換込み)とPOG(消耗品のみ込み)があります(イ:正)。エレベーター事故が発生した場合、管理組合も工作物責任(民法717条)を問われる可能性があります(エの「管理組合は責任なし」は誤り)。よって最も不適切なものはエです。

標準試験対策の基準レベル

エレベーター管理の各論点を整理します。①定期検査(ア):建築基準法12条3項により、エレベーターは昇降機検査資格者(建築設備検査員)または建築士が年1回(または毎年)定期検査を実施し、特定行政庁に報告(ア:正)。②保守契約の種類(イ):フルメンテナンス(FM)契約:定期点検・消耗品交換・故障修理・部品交換すべて込みの包括契約。POG契約:定期点検・オイル・グリース・一部消耗品のみ含む契約。部品交換・修理は別途費用。フルメンテナンス契約の方が月額費用は高いが、突発修理費用リスクを抑制できます(イ:正)。③リニューアル(ウ):エレベーターのリニューアル(制御盤・モーター・ドア機構等の総合更新)は長期修繕計画の修繕項目として修繕積立金から支出します(ウ:正)。④事故責任(エ):エレベーター事故では、①製造メーカー(製造物責任法・PL法)②保守業者(保守点検義務違反)③管理組合(工作物の管理責任・民法717条)が各々責任を負う場合があります(エの「管理組合は全く責任なし」は誤り)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

エレベーターの管理責任は管業実務で重大なリスク管理案件です。2006年の新宿区エレベーター死亡事故(シンドラー製エレベーターの挟まれ事故)を受けて、建築基準法が2009年に改正されました。主な改正点は①エレベーターの戸開走行保護装置(UCMP)・地震時管制運転装置の設置義務化②定期検査の内容強化③建築確認・中間検査の対象拡大です。既存エレベーター(2009年9月28日以前の設置)への安全装置の後付けは義務ではありませんが、国土交通省は既存エレベーターへの安全装置設置を強く推奨しており、管理業者として管理組合への説明・リニューアル提案が重要です。保守契約の適正価格確認は管理業者の重要業務で、フルメンテナンス契約・POG契約の費用比較・独立系業者とメーカー系業者の比較検討を管理組合に提案します。エレベーターのリニューアルは築25〜30年を目安に計画し(制御盤・巻上機の耐用年数が目安)、工事費は台数・能力・工法によって1台当たり800万〜2,000万円程度となります。長期修繕計画でのエレベーターリニューアル費の適切な積み立ては管業試験でも出題の多い実務直結テーマです。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

関連論点

エレベーターの保守と定期検査頻出度A

建築・設備の他の問題

1
建築構造
2
建築構造
3
建築構造
4
建築構造
5
建築構造
6
建築構造
建築・設備の一覧

科目別に解いて、管業に合格

5科目のオリジナル問題。各問に根拠条文・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインとAI解説(3レベル)付き・閲覧無料。