管業 建築・設備 問41:電気・ガス・昇降機
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンションの機械式駐車設備(立体駐車場・地下式等)の保守管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア機械式駐車設備は、建築基準法に基づく定期検査(昇降機検査と同じ制度)により、毎年特定行政庁に検査結果を報告しなければならない。
- イ機械式駐車設備の定期保守点検(月次点検・年次点検等)は、製造メーカーまたは専門の保守点検業者が実施することが推奨されており、適切な保守によって機器の長寿命化と事故防止が図られる。正答
- ウ機械式駐車設備の撤去(廃止)は、管理組合の自由であり、廃止後の跡地利用(平面駐車場への転換・緑地化等)について特別な決議は不要である。
- エ機械式駐車設備の使用料収入は、管理費会計ではなく修繕積立金会計に直接充当することが建築物区分所有法で義務付けられている。
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機械式駐車設備(パレット式・垂直循環式等)は可動部品が多く、定期的な専門業者による保守点検が安全上必要です(イ:正)。機械式駐車設備の廃止・跡地利用は共用部分の変更に当たり、管理組合の総会決議が必要です(ウの「特別な決議不要」は誤り)。よって正答はイです。
機械式駐車設備の管理を整理します。①定期検査(ア):機械式駐車設備は建築基準法12条の定期検査の対象(「昇降機等」として扱われる場合がある)ですが、すべての機械式駐車設備が毎年報告義務があるわけではなく、規模・形式・設置場所によって適用が異なります(アの「毎年特定行政庁に報告」は一概に正とは言えない部分がある)。②保守点検(イ):月次・年次の定期保守点検を専門業者が実施することで機器の劣化抑制・事故防止が図られます(イ:正)。③廃止の意思決定(ウ):機械式駐車設備は共用部分であり、廃止・変更は管理組合総会での決議(区分所有法17条・管理規約の定めによる)が必要です(ウ:誤)。④使用料収入(エ):駐車場使用料の収入の会計処理は管理規約で定める事項で、区分所有法で「修繕積立金に直接充当」が義務付けられているわけではありません(エ:誤)。標準管理規約では駐車場使用料を管理費と修繕積立金の両方に充当できる旨を定めています。
機械式駐車設備の廃止・集約問題は近年のマンション管理で最も重要な課題の一つです。2000年代に大量供給されたタワーパーキング・垂直循環式の機械式駐車設備が一斉に老朽化時期を迎え、更新コスト(1基1,000万〜5,000万円)か廃止(跡地平面化コスト)かの選択を迫られる管理組合が増加しています。廃止の判断要因は①駐車場使用率(空き率が高く需要減)②更新費用vs廃止費用の比較③跡地の有効活用(来客用・EV充電スペース等)です。廃止・変更の決議要件は、機械式駐車設備が「共用部分の変更」に該当するため、区分所有法17条の特別多数決(区分所有者および議決権の各4分の3以上)が原則です。ただし管理組合の管理規約で「駐車場廃止は普通決議でよい」旨を定めていれば普通決議で可能というケースもあります。国土交通省は2020年に「マンションにおける機械式駐車設備の適切な管理に関するガイドライン」を策定し、長期修繕計画への機械式駐車設備の更新費用の組み込み・集約廃止の考え方を示しています。管業試験では「機械式駐車設備の定期保守の重要性」「廃止・変更の決議要件」「使用料の会計処理」が頻出です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。