管業 建築・設備 問54:消防・防災
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンションの駐車場・危険物管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アマンション内の機械式駐車場(地下・屋内型)は、自動車の燃料(ガソリン)が危険物に当たるため、消防法上の危険物施設として原則許可申請が必要である。
- イ自動車の燃料タンク内のガソリンは危険物(第4類第1石油類)に該当するが、通常の乗用車の燃料タンク内のガソリン量は指定数量未満であるため、消防法の危険物施設規制の対象外となる。正答
- ウマンションの駐車場(屋内・屋外を問わず)は、収容台数に関係なく消防法上の「準危険物施設」として消防署の査察を受ける義務がある。
- エ電気自動車(EV・PHV)は燃料としてガソリンを使用しないため、消防法上の危険物管理の対象とならず、火災リスクも従来の内燃機関車と比較してゼロである。
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一般の乗用車の燃料タンクは40〜70L程度で、ガソリンの指定数量(200L)未満のため消防法の危険物施設規制の対象外です(イ:正)。電気自動車はガソリンを使わないですが、リチウムイオン電池の熱暴走火災のリスクがあり「火災リスクゼロ」ではありません(エの「火災リスクゼロ」は誤り)。よって正答はイです。
危険物の管理規制を整理します。消防法上の危険物の指定数量:ガソリン(第4類第1石油類)の指定数量は200Lです。一般乗用車の燃料タンク(40〜70L)は指定数量(200L)未満のため、消防法の危険物貯蔵取扱施設の規制対象外(イ:正)。ただし複数台の車両のガソリン等を合算して指定数量以上になる場合は規制対象になる可能性があります。屋内駐車場の消防規制(ア):乗用車の燃料が指定数量未満であれば、通常の乗用車用駐車場(機械式含む)は消防法上の危険物施設の許可申請は不要です(ア:誤・「原則許可申請必要」は過度)。消防法では「指定数量以上の危険物」を貯蔵・取扱う施設に規制がかかります。準危険物施設(ウ):消防法上の「準危険物施設」という法令上の分類は存在せず、「一律査察義務」という規定もありません(ウ:誤)。EV火災リスク(エ):EVのリチウムイオン電池は充電中や衝突時に熱暴走(サーマルランアウェイ)を起こすリスクがあり、ガソリン車とは異なる消火対策(大量放水・長時間冷却)が必要です(エの「火災リスクゼロ」は誤り)。
EV普及に伴うマンション駐車場の消防・安全管理は近年急速に重要性が高まっています。リチウムイオン電池火災は水では容易に消火できず(熱暴走継続)、長時間・大量放水での冷却が必要です。一部の消防本部ではEV火災時のガイドラインを策定しており、マンション管理組合への周知が進んでいます。EV充電設備の安全管理:①充電中の過充電防止(BMS・保護回路)②充電ケーブルの異常発熱確認③駐車場内の換気(水素ガス・可燃性ガスの排出)。屋内駐車場でEV充電設備を設置する場合は換気設備の強化が求められる場合があります。消防法では2023年時点でEV充電設備固有の規制は整備段階ですが、電気設備技術基準・内線規程では充電設備の安全要件が規定されています。管業試験での出題頻度はまだ低いですが、管理業者として「EV充電設備の設置に係る管理組合への助言」「屋内駐車場でのEV火災対応の消防計画への組み込み」が近年の実務課題として浮上しています。指定数量の数値(ガソリン:200L・軽油:1,000L)は管業試験の基礎知識です。さらに踏み込んだ実務対応として、EV火災リスクを消防計画に明示的に組み込む際には「EV火災発生時の初期対応フロー(非常通報・立入禁止区域設定・消防署への車種情報提供)」「屋内機械式駐車場でのEV収容制限の検討」「火災保険の特約見直し」の3点が管理組合への提案事項となります。なお国土交通省は2024年以降、マンション標準管理規約のコメントにEV充電設備設置に関する指針を追加する方向で検討しており、管業試験での出題可能性が高まっています。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。