管業 建築・設備 問61:大規模修繕・長期修繕計画
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
大規模修繕工事の発注・施工方式に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア設計監理方式では、設計事務所(または建築士)が工事の設計図書・仕様書の作成と施工監理(施工品質の第三者確認)を担うため、管理組合は施工会社と直接工事契約を締結しない。
- イ責任施工方式では、施工会社が設計・施工・監理をすべて一括して請け負うため、第三者による品質確認が行われず、管理組合には工事内容・費用の透明性が確保されない。
- ウ設計監理方式では、設計事務所が設計・仕様策定→複数施工会社への見積り依頼(競争見積り)→最終施工会社の選定→工事監理という流れで、発注の透明性・競争性を確保できる。正答
- エ責任施工方式はすべての大規模修繕工事で禁止されており、必ず設計監理方式を採用しなければならない。
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大規模修繕工事の発注には「設計監理方式」(設計事務所が設計・監理を担い、管理組合が施工会社に直接発注)と「責任施工方式」(施工会社が設計・施工を一括請負)があります。設計監理方式は複数社への競争見積りで透明性が高い(ウ:正)。アは「管理組合が施工会社と直接契約しない」が誤りで、設計監理方式でも管理組合が施工会社と直接工事契約します。よって正答はウです。
2つの発注方式を整理します。①設計監理方式(ア・ウ):設計事務所(建築士事務所)が劣化診断・設計図書作成・仕様策定・競争見積り補助・工事監理を担います。管理組合は設計事務所と設計監理業務委託契約(別途)を締結し、施工会社と工事請負契約を締結します(アの「管理組合が施工会社と直接契約しない」は誤り・正しくは「直接契約する」)。競争見積り→入札→施工会社選定の流れで発注透明性・コスト競争性が高い(ウ:正)。②責任施工方式(イ):施工会社が設計・仕様策定・施工・工事管理を一括担当。管理組合は1社と直接交渉・契約。コスト・工程管理がシンプルですが、第三者(設計事務所)による品質確認がないため、管理組合側の技術的チェック能力が求められます(イの「品質確認が行われず透明性確保されない」は一概に正とは言えない・適切に実施すれば透明性確保は可能)。禁止規定(エ):責任施工方式は法律上禁止されておらず、管理組合の選択に委ねられています(エ:誤)。
大規模修繕工事の発注方式の選択は管理組合の合意形成プロセスの鍵となります。設計監理方式のメリット:①第三者(設計事務所)による品質・数量の客観的確認②複数者競争見積りによるコスト削減効果③設計書類(仕様書・設計図)が明確なため施工後の手抜きが発見しやすい。デメリット:設計監理費(工事費の5〜15%程度)が別途かかる。責任施工方式のメリット:①窓口一本化でコミュニケーションが簡単②施工会社のノウハウ・技術提案が得やすい。デメリット:施工会社による自己評価で品質確認が行われるリスクがある。近年の問題点として「管理業者が特定施工会社を推薦する際の利益相反リスク」があります。国土交通省は2021年の通知で管理業者による工事あっせんにおける透明性確保を求めており、管理業者が推薦する工事業者の選定根拠・報酬関係の開示を推奨しています。管業試験では「設計監理方式と責任施工方式の比較」「管理組合が施工会社と直接工事契約する(設計監理方式でも)」「競争見積りの透明性」「管理業者の利益相反問題」が頻出テーマです。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。