管業 建築・設備 問71:維持保全・点検
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
建築物の環境性能評価・グリーンビルディングに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アCASBEE(建築物総合環境性能評価システム)は、建物の環境品質・環境負荷低減を評価する国土交通省が推進する評価システムであり、A〜S(最高ランク)の5段階で評価される。
- イZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギーハウス・マンション)とは、建物の断熱性能を高めて太陽光発電等の再生可能エネルギーを活用し、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロ以下にする集合住宅のことである。正答
- ウ建築物の省エネ性能を示す「一次エネルギー消費量基準」は、建物で使われる電気・ガス・石油等のすべてのエネルギー源を「電力量(kWh)」に換算した統一指標で評価する。
- エLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)は日本独自の建築物環境評価制度であり、国際的な評価制度は存在しない。
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ZEH-M(集合住宅版ゼロエネルギー建物)は断熱強化+太陽光発電等の創エネで年間のエネルギー収支をゼロ以下にする住宅です(イ:正)。LEEDはアメリカ発祥の国際的な建築物環境評価制度であり「日本独自」ではありません(エ:誤)。一次エネルギーはkWhだけでなく電力・ガス・石油等を「一次エネルギー換算(MJ等)」で統合評価します(ウの「電力量kWhに換算」は誤り)。よって正答はイです。
建築物の環境性能評価指標を整理します。①CASBEE(ア):国土交通省が開発した日本の建築物総合環境性能評価システム。Qランク(C〜S)で評価(AのみならずB・B+・A・S・SがありCASBEEの評価はBEE値で示す)(Aの「A〜Sの5段階」という記述は評価ランクの表現として若干不正確)。②ZEH-M(イ):集合住宅版のネット・ゼロ・エネルギー建物。断熱性能向上(高断熱化)+省エネ設備(高効率機器)+創エネ(太陽光発電等)の三要素で年間一次エネルギー消費量をゼロ以下にすることを目標とします(イ:正)。③一次エネルギー消費量(ウ):電力・都市ガス・LPガス・石油等の異なるエネルギー源を、それぞれの採掘から消費までのエネルギーを考慮した「一次エネルギー換算係数」を用いてMJ(メガジュール)単位で統合評価します(ウの「電力量kWhに換算」は誤り)。④LEED(エ):米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発した国際的な建築物環境認証制度で日本でも認証取得の動きがあります(エ:誤)。
ZEH・ZEB・CASBEEは管業試験の近年の出題傾向として注目度が高まっています。ZEH-M(ZEH集合住宅)は国土交通省・経済産業省・環境省の連携事業として普及が進められており、新築マンションのZEH-M化率の向上が住宅政策の目標とされています。管理組合として既存マンションをZEH水準に近づける「ZEH-M改修」(断熱改修+太陽光パネル設置等)も補助制度の対象となる場合があります。一次エネルギー消費量の概念:電力は発電の際に消費される一次エネルギーも含めて評価するため、電力のエネルギー換算係数は3.6MJ/kWh×(発電効率の逆数)程度となります。マンション管理業者として、省エネ改修の提案・補助制度の情報提供・ZEH認証取得支援が付加価値業務として位置付けられています。管業試験では「ZEH-M(断熱・省エネ・創エネの三要素)」「一次エネルギー消費量の概念(複数エネルギー源を統合評価)」「CASBEEの目的(日本の建築物環境評価)」「LEEDが国際的な評価制度(米国発)」が出題されます。さらに今後の出題候補として、2025年以降の建築物省エネ法の改正動向(新築建築物の省エネ基準適合義務化の範囲拡大)、カーボンニュートラル社会に向けた既存マンションの改修義務化の議論なども管業実務として把握しておくことが重要です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。