管業
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

管業 民法・区分所有法 問17|対抗要件・不動産登記

問題

管業 | 民法・区分所有法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

区分所有者Aがその専有部分を、BとCにそれぞれ別々に売却した(二重売買)。BはAから売買契約を締結したが登記を備えていない。CはBより後に売買契約を締結し、先に登記を備えた。この場合の法律関係について、民法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

不動産の売買では「先に登記したほうが勝つ」が原則(民法177条)ですが、例外があります。それが「背信的悪意者」です。Bを出し抜くために不正な手段でCが登記を得た場合など、Cが信義に反する(背信的な)悪意を持っていた場合は、登記があっても所有権をBに主張できないとされています(判例)。アの「契約が先なら勝つ」は誤りで登記の先後が原則です。よって正答はエです。

不動産物権変動の対抗要件は民法177条で「登記をしなければ第三者に対抗することができない」と規定されています。二重売買の場合、B・C双方に所有権移転の合意はありますが、登記を先に備えた者が第三者に対して所有権を主張できます。アは「契約の先後で優劣が決まる」としており、177条の対抗要件主義に反し誤りです。イは誤りです。判例は背信的悪意者は177条の「第三者」に当たらないとしており(最判昭和43年8月2日)、Cが背信的悪意者であれば、Bは登記がなくてもCに所有権を主張できます。ウも誤りです。二重売買であることだけで後の売買契約が無効になることはなく、A・B間、A・C間の契約はいずれも有効に成立し、履行できなくなったBに対してAが債務不履行責任を負います。エが判例上の背信的悪意者論を正確に示しており正答です。

不動産物権変動と対抗要件(民法177条)は財産法の核心論点の一つです。177条の「第三者」の範囲については、悪意者を含む(形式的に登記を備えれば悪意でも対抗可能)とする形式的解釈と、一定の制限を設ける実質的解釈が対立してきましたが、判例は、177条の第三者を登記の欠缺を主張する正当な利益を有する者に限るとし(大連判明治41年12月15日)、この立場から「背信的悪意者」(信義則に反する態様で他者の登記取得を妨害するなどした者)を第三者から排除しています(最判昭和43年8月2日)。背信的悪意者に当たるかどうかは具体的事情に基づいて判断されますが、単純な悪意(二重売買の事実を知っていたこと)だけでは背信的悪意者とはならず、「不当な目的や手段」を要します。二重売買においてAが負う責任は、先に契約したBに対する債務不履行(履行不能)として損害賠償義務であり(415条)、AB間の契約自体が無効になるわけではありません。マンション管理の実務では、転売・抵当権設定が繰り返されるケースで登記の先後が問題となることがあり、区分所有者の変更の際は登記事項証明書で所有者を確認してから管理費請求先を変更するプロセスが重要です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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