管業
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

管業 民法・区分所有法 問26|契約解除・催告解除

問題

管業 | 民法・区分所有法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

管理組合が管理会社との管理委託契約を解除しようとしている。管理会社が契約上の義務を履行しない状態が続いているが、管理組合が行うべき解除手続きに関して、民法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

管理委託契約は、法律的には委任(準委任)にあたり、委任は各当事者がいつでも解除することができます(民法651条1項)。相手の債務不履行を理由に解除する場合は、原則として「相当期間を定めて履行を催告」し、その期間が過ぎても履行がないときに解除できます(541条)。解除の効果は、売買などでは「初めから契約がなかったことにする(遡及効)」のが基本ですが(545条)、委任の解除は「将来に向かってのみ」効力が生じます(652条・620条)。よって正答はイです。

管理委託契約は委任(準委任・656条)の性質を持ちます。アは誤りです。委任は各当事者がいつでも解除できる(651条1項)ため、債務不履行がなくても解除は可能です(相手方に不利な時期の解除などでは損害賠償が必要・同条2項)。債務不履行を理由とする解除は、原則として相当の期間を定めた催告の後に行い(541条)、履行不能や明確な履行拒絶などの場合は催告なしに解除できます(542条)。イは、委任の解除は将来に向かってのみ効力を生じる(652条による620条の準用)という規定どおりで正答です。ウは誤りです。解除に遡及効がないため、既に履行された業務の対価を原状回復として返還する必要はありません。エは誤りです。委任の解除についても損害賠償の請求は妨げられません(652条による620条後段の準用。解除一般について545条4項)。

解除の効果(民法545条)は原則として遡及効(契約当初にさかのぼって消滅)を生じさせますが、賃貸借(620条)と委任(652条による620条の準用)では、解除は将来に向かってのみ効力を生じます。管理委託契約は、管理組合が管理会社に事務の処理を委託する準委任(656条)の典型です。2017年改正民法では解除の要件が整理され、541条(催告による解除)・542条(催告によらない解除)・543条(債権者の責めに帰すべき事由による場合は解除できない)・544条(解除権の不可分性)が規定されました。特に542条1項は、債務の全部の履行不能、債務者の明確な履行拒絶、催告をしても契約をした目的を達するのに足りる履行がされる見込みがないことが明らかな場合などを無催告解除の要件として列挙しており、管理会社が業務放棄・連絡不通の場合等はこれに当たる可能性があります。委任では651条1項によりいつでも解除できますが、相手方に不利な時期の解除や、受任者の利益(専ら報酬を得ることによるものを除く)をも目的とする委任の解除では、やむを得ない事由がない限り損害賠償が必要です(651条2項)。解除と損害賠償の関係(545条4項)も明文で認められており、管理組合は債務不履行によって生じた損害を旧管理会社に請求できます。実務では、管理委託契約書に解約の申入れの手続や期間が定められているのが通常で、民法の規定とあわせて契約書の定めを確認することが重要です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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