民法・区分所有法71区分所有法

管業 民法・区分所有法 問71:区分所有法

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10

マンションの共用部分(外壁・屋上等)に水漏れが発生した場合の保存行為に関して、区分所有法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

  • 共用部分の保存行為は共有者(区分所有者)の全員一致が必要であり、管理者や一部の区分所有者が単独で行うことはできない。
  • 共用部分の保存行為は、各区分所有者が単独で行うことができる。正答
  • 保存行為のために緊急の費用が必要な場合でも、集会の決議なしに費用を支出することはできない。
  • 管理者は集会の決議なしに保存行為を行う権限を持たず、必ず事前に集会で承認を受けなければならない。
正答:共用部分の保存行為は、各区分所有者が単独で行うことができる。

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「保存行為」とは、物の現状を維持するために必要な行為(修繕・緊急的補修等)です。共用部分の保存行為は、各区分所有者が単独で行えます(区分所有法18条1項・各区分所有者が単独でできる)。集会の決議は不要です。緊急修繕等は速やかな対応が必要なため、単独行使が認められています。よって正答はイです。

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区分所有法18条1項は「共用部分の管理に関する事項は集会の決議で決するが、保存行為は各区分所有者が単独でできる」と規定します(「共用部分については、各共有者は、その持分に応じ、管理の費用を負担し共用部分の管理に関する事項は同条2項の保存行為を除き、前条の場合を除いて集会の決議によって決する」等の読み合わせ)。アは「全員一致が必要」としていますが、保存行為は単独でできるため誤りです。ウは「集会決議なしに費用支出不可」としていますが、緊急の保存行為は単独でできる以上、緊急費用の支出も認められます(後から管理費から充当等の手続きは必要)。エは「管理者も事前承認が必要」としていますが、管理者は保存行為を行う権限を有しており(26条の管理権限の範囲・18条準用)、集会の事前決議は不要です。イが18条の保存行為の単独行使権を正確に示しており正答です。

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区分所有法18条の共用部分の管理と保存行為の区別は、具体的な行為の性質によって判断されます。「保存行為」は共用部分の現状維持・滅失・毀損の防止のための行為(外壁の亀裂補修・排水管の緊急修繕・防犯灯の交換等)であり、「管理行為」は共用部分の改良・利用等(管理費の徴収・管理委託・設備の点検等)、「変更行為」は共用部分の形状・効用を変える行為(増設・大規模変更等)に区別されます。保存行為の単独行使権(18条1項但書)は民法の共有規定(252条但書の保存行為)と同様の考え方ですが、区分所有法は管理組合・管理者による組織的管理を前提としているため、個人が勝手に保存行為を実施して管理組合に費用負担を求める(求償請求)ことが常に認められるかどうかは微妙な問題があります。実務上は緊急性が高い場合(漏水・倒壊危険等)には管理者(理事長)が保存行為として速やかに対応し、後から集会・理事会への報告・承認を得る手順が一般的です。標準管理規約35条は管理組合の業務として共用部分等の「保守整備」を列挙しており、管理者(理事長)が保存行為を担うことを想定しています。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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