問題
マンションの管理費および修繕積立金の法的性質と滞納への対応について、区分所有法の規定によれば、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
各区分所有者は、規約に別段の定めがない限り持分に応じて共用部分の負担に任じ(区分所有法19条)、規約に基づいて管理費等を納入します。管理費等の債権には、滞納者の区分所有権(共用部分に関する権利・敷地利用権を含む)と建物に備え付けた動産の上に先取特権が認められます(7条1項)。よって正答はエです。
区分所有法7条1項は「区分所有者は、共用部分、建物の敷地若しくは共用部分以外の建物の附属施設につき他の区分所有者に対して有する債権又は規約若しくは集会の決議に基づき他の区分所有者に対して有する債権について、債務者の区分所有権(共用部分に関する権利及び敷地利用権を含む。)及び建物に備え付けた動産の上に先取特権を有する」と定め、管理者又は管理組合法人がその職務又は業務を行うにつき区分所有者に対して有する債権も同様としています。エはこれに沿った正しい記述です。アは誤りです。管理費等は賃料ではなく、共用部分の負担(19条)や規約に基づく区分所有者の義務です。イは誤りです。修繕積立金は将来の計画修繕等に備えて積み立てるもので(標準管理規約28条)、工事の有無にかかわらず納入義務があります。ウは誤りです。8条は、7条1項の債権は債務者たる区分所有者の特定承継人に対しても行うことができると定めています。正答はエです。
管理費・修繕積立金の支払義務の根拠は、区分所有法19条(各共有者は規約に別段の定めがない限りその持分に応じて共用部分の負担に任ずる)と、規約・集会の決議です。標準管理規約25条1項は、区分所有者は敷地及び共用部分等の管理に要する経費に充てるため管理費と修繕積立金を管理組合に納入しなければならないとし、25条2項は、管理費等の額は各区分所有者の共用部分の共有持分に応じて算出するとしています。なお、6条1項(共同の利益に反する行為の禁止)は管理費の支払義務そのものを定めた規定ではありませんが、長期・多額の滞納が共同利益背反行為に当たるとして59条の競売請求が問題となることはあります(標準管理規約コメント別添3)。7条の先取特権は、優先権の順位及び効力については共益費用の先取特権とみなされ(7条2項)、民法319条(即時取得の規定を先取特権に準用する規定)が準用されます(7条3項)。一般の先取特権として、不動産について登記をしなくても特別担保を有しない債権者に対抗できますが、登記をした第三者には対抗できません(民法336条)。そのため、登記された抵当権等には劣後するのが通常です(別添3)。特定承継人への請求(8条)と合わせ、管理組合の債権保全の手段となります。別添3は、先取特権の実行では債務名義が不要である一方、建物に備え付けた動産に対する担保権の実行では全額を回収できない場合に限って区分所有権に対して実行できると整理しています。以上から、正答はエです。
- 建物の区分所有等に関する法律第19条・第7条e-Govで原文を読む
- 民法第319条・第336条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

