管理実務15管理実務

マン管 管理実務 問15:管理実務

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

修繕積立金の積立方式(段階増額積立方式と均等積立方式)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 均等積立方式は将来にわたって一定額を積み立てる方式であり、段階増額積立方式と比べて将来の値上げ交渉が不要であるため、区分所有者に対する長期的な費用の予見可能性が高いという利点がある。正答
  • 段階増額積立方式は将来の積立金値上げが前提となっており、値上げに際して総会での区分所有者の承認が不要とされているため、理事会の裁量で随時増額できる。
  • 均等積立方式は初期段階から高い積立金額を徴収するため、区分所有者の初期負担が重く、入居初期に積立金滞納が増えやすいという欠点があるが、国土交通省は初期負担の問題があっても均等積立方式の採用を強制している。
  • 段階増額積立方式では、将来の値上げが計画通りに進まない場合でも、管理組合は区分所有法上の先取特権(同法7条)を行使して区分所有者から不足分を強制徴収できる。
正答:均等積立方式は将来にわたって一定額を積み立てる方式であり、段階増額積立方式と比べて将来の値上げ交渉が不要であるため、区分所有者に対する長期的な費用の予見可能性が高いという利点がある。

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積立方式には「均等積立方式」(ずっと同じ額を積む)と「段階増額方式」(少しずつ額を上げていく)があります。均等積立方式は将来の値上げが不要なので、区分所有者にとって「これからずっとこの金額」と見通しやすく、長期的な安定性があります。アが正答です。

標準試験対策の基準レベル

均等積立方式の最大の利点は「長期的に同一の月額」であるため、区分所有者が将来の費用を正確に予見できる点と、値上げ交渉の労力が不要な点です。アが正答です。イは積立金の変更(値上げ)は管理規約変更(特別決議)または収支計画の変更(総会普通決議)が必要であり、「理事会の裁量で随時増額できる」は誤りです。ウは均等積立方式の「初期負担が重い」という特徴の記述自体は正しいですが、「国交省が強制している」という部分が誤りです。ガイドラインは均等積立方式を推奨するものの強制力はありません。エは区分所有法7条の先取特権は「管理費・修繕積立金の滞納」に対して当然に発生しますが、「未決定・未徴収の将来分」について先取特権で強制徴収することはできません。値上げ未実施による「不足分」は先取特権の対象外です。誤り。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

積立方式の比較と問題点はマン管試験の財務管理論点の中核です。均等積立方式は長期修繕計画に基づいて必要な総修繕費用を計画期間(25年以上)で割り、専有面積按分で月額を算出します。メリットは①予見可能性(値上げ不要)、②長期的な資金の安定性、③区分所有者間の世代間公平(入居年数に関わらず同負担)。デメリットは①初期入居時から高額となる点(特に新築分譲時の購入ハードルが上がる)です。段階増額積立方式は分譲当初は低額で設定し、将来(5〜10年ごと等)に段階的に値上げする方式です。メリットは①分譲時の売れやすさ(管理費・積立金合計を低く見せやすい)、②入居当初の家計負担軽減。デメリットは①将来値上げの総会承認が困難(反対意見・高齢化・区分所有者の入れ替わりで可決が難しい)、②値上げが遅延すると積立金不足が拡大する、③将来世代への負担先送り。国土交通省は2021年・2024年改定ガイドラインで均等積立方式の採用を強く推奨しており、「新築時から長期修繕計画に基づく均等積立を行うことが望ましい」と明記しています。管理計画認定制度では「段階増額を採用する場合は増額計画の合理性を説明できること」が実質的に求められます。管理業者の重要事項説明(マンション管理適正化法77条)では積立方式と将来の変更見込みを説明する義務があり、段階増額方式の場合は「いつ・いくら増額予定か」の説明が求められます。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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