管理実務17管理実務

マン管 管理実務 問17:管理実務

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

修繕積立金・管理費の滞納とその回収手続きに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 管理費・修繕積立金の滞納に対して管理組合は先取特権(区分所有法7条)を有するが、この先取特権は抵当権に対して常に優先するため、競売の際に抵当権者より先に配当を受けることができる。
  • 管理費・修繕積立金を3ヶ月以上滞納した区分所有者に対して、管理組合は区分所有法上の競売請求(同法59条)を直ちに申立てることができる。
  • 滞納した管理費・修繕積立金に対する遅延損害金(延滞金)の利率は、管理規約に定めがない場合は民法上の法定利率(年3%)が適用される。
  • 区分所有者が専有部分を第三者に譲渡した場合、管理費・修繕積立金の滞納分は新たな区分所有者に承継され、前の区分所有者(売主)の滞納を買主が引き継ぐことになる。正答
正答:区分所有者が専有部分を第三者に譲渡した場合、管理費・修繕積立金の滞納分は新たな区分所有者に承継され、前の区分所有者(売主)の滞納を買主が引き継ぐことになる。

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マンションを売買したとき、売主が管理費・修繕積立金を滞納していた場合、その未払い分は買主(新しい区分所有者)が引き継ぐことになります。これは区分所有法の規定によるものです。エが正答です。

標準試験対策の基準レベル

区分所有法8条は「承継人も共用部分の負担義務を承継する」と規定しています。管理費・修繕積立金の滞納債務は「区分所有者たる地位に付着する債務」として、専有部分を取得した承継人(買主等)が引き継ぎます。これがエの正答根拠です。アは区分所有法7条の先取特権は存在しますが、「抵当権に常に優先する」は誤りです。先取特権は通常、後順位担保権に対して優先しますが、抵当権との優劣は登記時期等によります(実務上は抵当権が先に設定されている場合は優先せず、後発の先取特権は劣後します)。イは区分所有法59条(競売請求)は「区分所有者が管理義務・共同利益背反行為を反復継続した場合」の区分所有権競売であり、単なる管理費滞納だけで直ちに申立てはできません(軽微な滞納は該当しないとする裁判例が多い)。誤り。ウは管理規約に定めがない場合の遅延損害金は法定利率(民法404条の年3%・ただし3年ごとに変動)が適用されますが、多くの管理規約では年利14.6%程度(日割で0.04%)を規定しています。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

管理費・修繕積立金の回収は管理組合財務の健全性に直結します。先取特権(区分所有法7条)は「管理費等の債権」について当然に発生する特別の担保権です。先取特権の効力は①物件を購入した買主(競売における配当順位)、②転貸・賃料への追及という形で現れます。ただし先取特権は「一般先取特権」(民法306条以下)の一種として機能しますが、登記された抵当権に対しては抵当権設定登記日より前の管理費等のみが優先し、それ以後の未払い分は抵当権に劣後します(最高裁判例・民法339条)。実務上は先取特権の効力が限定的なため、以下の法的手続きが段階的に採用されます:①内容証明郵便による督促→②少額訴訟(60万円以下:手続き簡易)→③通常訴訟→④支払督促(確定で強制執行可)→⑤仮差押え(預金・給与)→⑥強制執行。区分所有法59条の競売請求は「義務違反区分所有者に対する共同生活への著しい支障がある場合」の最終手段であり、滞納額の多寡・期間・他の義務違反の有無を総合考慮して判断されます(裁判所は競売を认めることに慎重)。承継人への引継ぎ(区分所有法8条)の実務として、不動産取引の重要事項説明(宅建業法35条)で管理費・修繕積立金の滞納状況の告知義務があり、買主は事前確認ができます。滞納が判明した場合は売買代金から控除・精算するのが一般的です。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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