マン管 管理実務 問37:管理実務
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
専有部分のリフォーム(内装改装)に関する管理組合の規制と対応について、次の記述のうち最も適切なものはどれか。
- ア区分所有者が専有部分の床をカーペットからフローリングに変更する工事は、専有部分内の工事であるため管理組合の使用細則の規制を受けず、区分所有者が自由に施工できる。
- イ管理組合がリフォーム工事の事前申請・承認制度を使用細則で定めている場合、区分所有者は申請義務を負い、管理組合は合理的な理由がある場合には申請を不承認にすることができる。正答
- ウ専有部分のリフォーム工事に際して発生する工事廃材・資材の搬出入は、区分所有者の専有部分内の問題であるため、管理組合が搬出入時間や搬出方法を制限する細則を設けることは区分所有法上無効である。
- エ区分所有者が専有部分のリフォームで共用部分(配管・配線)に誤って損傷を与えた場合、その修復費用は全区分所有者(修繕積立金)が負担する。
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管理組合がリフォーム工事の「事前承認制度」を使用細則で定めることができます。区分所有者は申請し、管理組合が合理的な理由(他の住戸への影響・共用部分への負荷等)で不承認にすることもできます。イが正答です。
使用細則によるリフォーム事前申請・承認制度は区分所有法6条(共同利益反する行為の禁止)の趣旨に基づく合理的な規制として有効です。管理組合は承認・不承認の判断に際して「他の区分所有者の共同生活への影響」「建物構造への影響」「共用部分への負荷」等を考慮します。イが正答です。アはフローリングへの変更は「遮音性の低下」により下の階への騒音問題を生じさせる可能性があるため、管理組合の使用細則(フローリングの遮音性能規定・事前申請制度)による規制は有効です。「自由に施工できる」は誤り。ウは共用廊下・エレベーターを通じた搬出入は共用部分の利用に関わり、管理組合が合理的な制限(時間・方法)を設けることは区分所有法上有効です。誤り。エは共用部分の損傷を区分所有者が原因で生じさせた場合、修復費用は原因者(当該区分所有者)が負担するのが原則です(民法709条・区分所有法18条の解釈)。誤り。
専有部分のリフォーム規制は「所有権の自由」と「共同生活の秩序」の均衡を図る論点です。フローリング問題:カーペット→フローリング変更は生活騒音の主要原因です。標準管理規約施行規則(使用細則モデル)は「フローリングの遮音性能(L等級)の確保」を義務付けた規定例を提示しています(L-45等以下を推奨)。具体的にはLL-45以下の遮音性能のフローリング材使用・遮音マット敷設等を事前申請で確認する方式が一般的です。事前申請・承認制度の法的根拠は区分所有法6条(共同利益反する行為の禁止)・管理規約・使用細則であり、最高裁判例でも専有部分の使用制限として有効とされています。不承認事由の例:①遮音性能不足、②構造耐力への影響(耐力壁の無断撤去等)、③共用配管・配線への接続変更、④工事業者の未確認。共用部分損傷の費用負担:区分所有者のリフォーム工事中に共用部分(スラブ・配管・配線等)を損傷した場合、区分所有者(損傷者)が原状回復費用を負担します(民法709条・区分所有法18条の管理費用分担との区別)。当該区分所有者が損傷を認識しない「潜在的損傷」の場合でも、竣工後に発見されれば原因者特定・請求が行われます。実務的対応:多くの管理組合では「リフォーム工事申請書」「工事業者誓約書」「前後の写真報告」を義務付け、完了後の確認を行うプロセスを整備しています。工事業者の管理組合への届出(工事業者名・工事期間・保険加入状況)も義務付けることが一般的です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。