管理実務39管理実務

マン管 管理実務 問39:管理実務

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

区分所有者の義務違反に対する区分所有法上の措置(57条・58条・59条・60条)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 区分所有法57条に基づく共同利益背反行為の停止請求は、管理組合の名によってのみ行うことができ、個別の区分所有者が単独で請求することはできない。
  • 区分所有法58条の専有部分の使用禁止請求は、共同生活上の障害が著しい場合に、6ヶ月以内の使用禁止を特別決議(4分の3以上)で決議して裁判所に申し立てる手続きである。
  • 区分所有法59条の競売請求は、区分所有者の義務違反が極めて重大で他に方法がない場合の最終手段であり、競売請求の申立てには区分所有者及び議決権の各4分の3以上の特別決議が必要である。正答
  • 区分所有法60条の賃借人(占有者)に対する引渡し請求は、賃借人の義務違反に対して管理組合が直接賃借人の退去を命令できる手続きである。
正答:区分所有法59条の競売請求は、区分所有者の義務違反が極めて重大で他に方法がない場合の最終手段であり、競売請求の申立てには区分所有者及び議決権の各4分の3以上の特別決議が必要である。

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区分所有法59条の競売請求は「最後の手段」であり、他に方法がない深刻な義務違反の場合に使います。この請求をするには区分所有者と議決権それぞれ4分の3以上の賛成(特別決議)が必要です。ウが正答です。

標準試験対策の基準レベル

区分所有法59条1項は「競売の請求は、第57条第2項に規定する方法により決議する」と規定し、同法57条2項が「区分所有者及び議決権の各4分の3以上の多数による集会の決議」を要求しています。ウが正答です。アは57条の停止請求は「各区分所有者、管理組合法人又は管理者」が請求できます(同法57条3項)。「管理組合の名によってのみ」は誤り。イは58条の専有部分使用禁止請求の要件について、「6ヶ月以内」という期間制限の明示規定はなく(裁判所が期間を定める)、特別決議(4分の3以上)は57条2項準用で正しいですが、「6ヶ月以内」が法定されているかは不正確です。誤り。エは60条の賃借人引渡し請求は「賃借人の解除請求・明渡し請求」であり、管理組合が「直接命令」できる手続きではなく、裁判所への申立てが必要です。誤り。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

区分所有法57〜60条の四つの措置請求は体系的理解が不可欠な頻出論点です。57条(停止等の請求):共同利益背反行為に対する停止・行為結果の除去・予防措置請求。請求権者は各区分所有者・管理組合法人・管理者(同条3項)。特別決議不要(任意の請求権)。58条(専有部分の使用禁止請求):57条の措置では共同生活上の障害を除去できない場合に、専有部分の使用禁止を裁判所に請求。区分所有者及び議決権の各4分の3以上の特別決議が必要(57条2項準用)。使用禁止期間は裁判所が相当な範囲で定めます(期間上限の法定規定なし)。59条(区分所有権の競売請求):58条の使用禁止では解決しない極めて重大な義務違反の場合、区分所有権・敷地利用権の競売を請求。区分所有者及び議決権の各4分の3以上の特別決議が必要(57条2項準用)。競売は強制的な区分所有権の処分であり、「他の方法では解決不可能」という補充性の要件が厳格に解釈されます。60条(賃借人に対する引渡し請求):区分所有者の賃借人(占有者)が義務違反をした場合、管理組合が当該賃借人の区分所有者(賃貸人)に対して賃貸借契約の解除と占有者への引渡しを請求。区分所有者及び議決権の各4分の3以上の特別決議が必要。なお賃借人自身への直接の請求権は57条の停止等請求です(同条4項)。これらの措置は「段階的・補充的」な手段として設計されており、57条→58条→59条の順で適用される構造です。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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