問題
マンション標準管理規約(単棟型)に準拠する管理組合が、大規模修繕工事の費用に充てるために金融機関から借入れを行った場合の会計処理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
大規模修繕工事は修繕積立金を充当する特別の管理なので、そのための借入金も修繕積立金会計で扱い、返済も修繕積立金から行います。標準管理規約28条3項は、修繕のために借入れをしたときは修繕積立金をもって償還に充てることができるとしています。これが正答アです。イとウの「管理費会計で処理しなければならない」は誤りです。エの利息は資金を借りるための費用です。
標準管理規約28条3項は「管理組合は、第1項各号の経費に充てるため借入れをしたときは、修繕積立金をもってその償還に充てることができる」と定め、63条は、管理組合が28条1項に定める業務を行うため必要な範囲内において借入れをすることができるとしています。大規模修繕工事は28条1項の特別の管理に当たるため、その借入金は修繕積立金会計で受け入れ、元利金の返済も修繕積立金会計の支出として処理するのが規約の考え方に沿います。よってアが正答です。イについて、管理費は27条の通常の管理に要する経費に充当するもので、特別の管理のための借入金を管理費会計で処理しなければならない理由はありません。ウについて、28条3項は修繕積立金をもって償還に充てることを認めています。エについて、利息は借入れに伴う費用であり、修繕積立金と相殺するという処理はありません。
借入れの手続と会計処理は、規約上の根拠と会計上の区分を分けて考えます。規約上、特別の管理の実施並びにそれに充てるための資金の借入れ及び修繕積立金の取崩しは総会の議決事項です(48条十号)。借入れは28条1項に定める業務を行うため必要な範囲内に限られ(63条)、借り入れた資金の償還には修繕積立金を充てることができます(28条3項)。災害等で総会の開催が困難な場合に理事会が応急的な修繕工事を決議したときは、その工事の資金の借入れも理事会で決議できます(54条2項)。会計上は、修繕積立金を管理費と区分して経理する(28条4項)ことから、特別の管理のための借入金と返済は修繕積立金会計で扱うのが整合的です。令和7年改正では、修繕積立金の管理及び運用に要する費用(28条1項五号)が使途として明確化され、コメント第28条関係④は、住宅金融支援機構の「マンション共用部分リフォーム融資」等の金融商品を活用する際に必要となる保証料や、修繕積立金を取り崩して実施した工事に関する諸費用(印紙税、振込手数料等)をその例に挙げています。借入れの状況は、管理情報提供様式の項目例にも「借入金残高」として挙げられており(別添4)、住戸の売買の際に宅地建物取引業者が確認する情報の一つです。以上から、正答はアです。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

