マン管 建築・設備 問11:建築構造
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの外壁目地シーリング(コーキング)の補修・管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア外壁目地シーリングの主な種類にはシリコン系・ポリウレタン系・変成シリコン系等があり、変成シリコン系は塗装との相性が良く上塗りが可能であるため、外壁塗装を伴う大規模修繕では多用される。正答
- イシーリングの打替え工法では、既存シーリング材の上に新規シーリング材を打ち重ねる方法が一般的であり、既存材を除去するよりも耐久性が高い。
- ウシーリング材は温度変化による目地幅の変動に追従するために可塑剤が添加されているが、可塑剤は時間とともに揮発・移行しないため経年劣化は少ない。
- エバックアップ材は目地の深さを調整し、シーリング材に2面接着を確保するために挿入するものであり、3面接着ではシーリングの耐久性が向上する。
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外壁の目地(隙間)を埋めるシーリング材には種類があります。変成シリコン系は、シリコン系と違って塗料を上から塗れるため、外壁塗装と一緒に工事する大規模修繕でよく使われます。アが正しい記述です。シーリング打替えは既存材を「除去してから」打つのが基本で、上から重ねる方法は耐久性が下がります(イが誤り)。バックアップ材は3面接着を「防いで」2面接着にするために入れます(エは逆)。
アが正答です。シーリング材は素材により特性が異なります。シリコン系は耐候性・耐熱性に優れますが塗装が乗らず(ノンペイント)、外壁塗装と同時施工する大規模修繕には不向きです。変成シリコン系(MSポリマー等)は耐候性・耐久性とともに塗装適性(ペイント可)を持ち、外壁工事で最も広く使われます。ポリウレタン系は可塑性・伸び率が高く動きの大きな目地に適しますが、耐候性はやや劣ります。イは誤りで、シーリングの打替えでは既存シーリング材をカッターで除去(撤去)した後に新規材を打設するのが基本です。重ね打ち(増し打ち)は既存材の劣化具合・接着状態が良好な場合に応急的に使われますが、耐久性・接着性は撤去打替えに劣ります。ウは誤りで、可塑剤(フタル酸エステル系等)は経年で揮発・移行(ブリード)し、シーリング材の柔軟性が低下して硬化・ひび割れを招きます。エは逆です。バックアップ材(発泡ポリエチレン等)は目地底に挿入してシーリング材の厚さを適切に確保し、かつ目地底への接着を防いで2面接着(目地の両側の壁面のみへ接着)を実現するものです。3面接着は目地の動きを拘束して早期剥離・破断を招くため避けます。
シーリング工事はマンション大規模修繕の費用の中で外壁塗装・防水に次ぐ主要工種です。目地部の役割は外壁材・サッシ枠間の相対変位の吸収(耐震性・熱伸縮吸収)と防水性の確保です。シーリング材に求められる性能は①接着性(プライマー処理の適切な実施)、②変形追従性(伸び・戻り)、③耐候性(紫外線・温度変化・雨水への抵抗性)、④ノンブリード性(可塑剤移行防止)の4点です。可塑剤ブリードはシリコン系・ポリウレタン系で特に問題となり、周辺の外壁面を汚染します。変成シリコン系はシリコン末端をポリエーテル・ポリウレタンで変性しブリードを低減、さらに塗装適性を付与した次世代材料です。打替え工法の手順は①既存シーリング材の撤去(カッターによる3面切断)→②目地面の清掃・下地処理(ケレン・清掃)→③プライマー塗布→④バックアップ材挿入(2面接着確保)→⑤シーリング材充填→⑥ヘラ押さえ・仕上げです。目地幅・深さの比率は、変形追従性確保のため幅:深さ=2:1程度が理想とされ、深さは10〜15mm程度が標準です。シーリング材の耐用年数は品種・日射条件・目地の動き量により異なりますが、一般的には10〜20年とされ、大規模修繕サイクル(12〜15年)に合わせた打替えが推奨されます。管理組合は施工記録・使用材料仕様書を保管し、次回修繕時の材料選定根拠として活用します。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。