問題
マンションにおける給水方式に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
給水方式には、水道本管から直接給水する方式(直結直圧・直結増圧)と、受水槽に貯めてから給水する方式(高置水槽・ポンプ直送)があります。高置水槽方式は屋上のタンクに水を貯めて、重力で各住戸に配る方法です。電気が止まっても、タンクに水がある間は給水できるという特徴があります。イが正しい記述です。直結直圧方式は水道本管の水圧だけに頼るため、高い階では水圧が足りなくなることがあります(アが誤り)。直結増圧方式は加圧ポンプを使うので、停電時にポンプが止まると高い階への給水は困難です(ウが誤り)。ポンプ直送方式はポンプで直接各住戸に送るため、高置水槽は要りません(エが誤り)。
イが正答です。高置水槽方式(高架水槽方式)は、水道本管→受水槽→揚水ポンプ→高置水槽→各住戸の経路で給水します。重力(水頭圧)を利用するため、停電時でも高置水槽に残水がある限り給水を継続できるというメリットがあります。アは誤りです。直結直圧方式は受水槽が不要で衛生的ですが、水道本管の水圧だけで給水するため、給水できる高さに限りがあり、高層マンションでは水圧が不足します。ウは誤りです。直結増圧方式は水道本管→増圧給水ポンプ→各住戸の経路で給水するため、停電時にはポンプが停止して高層階への給水が困難になります。エは誤りです。ポンプ直送方式(加圧給水方式)は受水槽の水を加圧ポンプで各住戸に直接圧送する方式で、高置水槽は不要です。
給水方式の選択は水質衛生・停電対策・維持管理コストのすべてに影響します。直結直圧方式は水道本管から直接給水するため水槽による水質劣化がなく最も衛生的ですが、地域の配水管の水圧に依存し、給水できる階数には限りがあります(どこまで直結直圧で給水できるかは水道事業者の基準によります)。直結増圧方式は増圧ポンプ(ブースターポンプ)で水道本管の圧力に加圧して高層階まで給水する方式で、受水槽が不要・水質劣化が少ない・省スペースの利点がありますが、停電時の給水停止とポンプの維持管理が課題です。受水槽を用いる方式(高置水槽方式・ポンプ直送方式)では、水道事業の水のみを水源とし水槽の有効容量の合計が10m³を超えるものは簡易専用水道となり、水槽の掃除を毎年1回以上定期に行うこと(水道法施行規則55条1号)、毎年1回以上定期に地方公共団体の機関又は国土交通大臣及び環境大臣の登録を受けた者の検査を受けること(水道法34条の2第2項・同法施行規則56条1項)などが義務付けられます。既存マンションでは受水槽方式から直結増圧方式への切り替えも行われていますが、改修費・ポンプの運転管理・停電時の対応を含めた総合評価が必要です。管理組合は受水槽・高置水槽・ポンプの更新時期を長期修繕計画に適切に反映させることが重要です。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

