マン管
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

マン管 建築・設備 問25|排水トラップ・破封の原因と防止

問題

マン管 | 建築・設備 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの排水トラップ及び破封に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

排水トラップは下水の臭いや虫が室内に上がってこないよう水で封をする仕組みです。その封水が失われることを「破封」といいます。自己サイホン作用とは、排水が流れるときに管内に負圧が生じて封水が引っ張られる現象で、通気管を設けて大気圧に戻すことで防げます。エが正しい記述です。封水深は5cm以上10cm以下とされており、10cmを超える深さが標準というアは誤りです(深すぎると自浄作用が弱まり汚れがたまりやすくなります)。同一経路に2個のトラップを直列に付ける二重トラップは排水の流れが悪くなるため禁止されています(ウが誤り)。

エが正答です。自己サイホン作用(自己サイフォン現象)は、トラップ直下の排水立て管内で排水が管断面を満たす状態で流下した際に管内が負圧(吸引)となり、トラップの封水が下流に吸い出される現象です。通気管(伸頂通気管・各個通気管等)を設けて管内圧力を大気圧に均衡させることで防止できます。アは誤りです。排水トラップの封水深は、建築基準法施行令129条の2の4第3項に基づく昭和50年建設省告示第1597号で「5cm以上10cm以下(阻集器を兼ねる排水トラップは5cm以上)」と定められており、10cmを超える深さを標準とするものではありません。イは誤りです。破封の原因には①誘導サイホン(吸い出し:隣接排水の流れによる負圧)、②自己サイホン(自己吸い出し)、③跳ね出し(正圧による封水の押し出し:大量排水時の立管内正圧)、④蒸発(長期不使用による封水の自然蒸発)の4種類があり、正圧による跳ね出しも破封原因のひとつです(「負圧のみ」は誤り)。ウは誤りで、二重トラップ(ダブルトラップ)は同一経路に2個のトラップが直列に接続された状態であり、トラップ間の空気が閉じ込められて排水が流れにくくなるため、告示1597号で禁止されています(二重トラップとならないように設けること)。

排水トラップの破封メカニズムと通気管の役割はマン管試験で頻出の応用論点です。トラップの破封原因4種類の理解が重要です:①自己サイホン(self siphonage):洗面台・浴槽の排水時に排水管が満水流れになって管内が負圧化し封水を吸い出す。②誘導サイホン(induced siphonage):同一立て管に接続する他の器具の大量排水で立て管内が負圧化し、隣接器具のトラップ封水を吸い出す。③跳ね出し:大量排水(高層階からの一気排水)で立て管下部に空気が圧縮されて正圧が生じ、封水を室内側に吹き出す。④蒸発:長期間使用されない器具のトラップ(別荘・空き家等)で封水が蒸発する。通気管はこれらのうち①②③を防止し、排水管内を常に大気圧に近い状態に保つことで封水の安定を維持します。通気管の種類は①伸頂通気管(排水立管上部を屋外に開放)、②各個通気管(各器具ごとのトラップ直後から立て管に接続)、③ループ通気管(複数器具を共通通気管で接続)があります。ループ通気管はコスト・工事量の観点から多用されますが、自己サイホン防止には各個通気管が最も有効です。管理組合の実務では、排水管の詰まり(グリーストラップ清掃・排水立て管の高圧洗浄)と合わせてトラップ・通気管の機能確認を定期的に行い、悪臭クレームの原因がトラップ破封にある場合は通気管の閉塞(鳥の巣・ゴミ詰まり)も確認対象となります。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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