建築・設備25給排水衛生設備

マン管 建築・設備 問25:給排水衛生設備

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの排水トラップ及び破封に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 排水トラップとは排水管内の悪臭や害虫が室内に侵入するのを防ぐために排水管の途中に設けられた水封(封水)装置であり、封水深は5cm以上10cm以下が標準とされる。
  • 破封の原因として、排水管内の正圧(空気が押し出される方向への圧力変動)による封水の押し込みは一般的に起こらず、負圧(吸引力)による吸い出しのみが破封の原因となる。
  • 二重トラップ(ダブルトラップ)は封水をより確実に保持するため、同一排水経路に2個以上のトラップを直列に設置することが推奨されている。
  • トラップの自己サイホン作用は、排水トラップの下流側が満水で流れることで管内が負圧になり封水が吸い出される現象で、通気管を設けることで防止できる。正答
正答:トラップの自己サイホン作用は、排水トラップの下流側が満水で流れることで管内が負圧になり封水が吸い出される現象で、通気管を設けることで防止できる。

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排水トラップは下水の臭いや虫が室内に上がってこないよう水で封をする仕組みです。その封水が失われることを「破封」といいます。自己サイホン作用とは、排水が流れるときに管内に負圧が生じて封水が引っ張られる現象で、通気管を設けて大気圧に戻すことで防げます。エが正しい記述です。封水深の標準は5〜10cmです(アの数値は正しいが選択肢としてはエが最適)。同一経路に2個のトラップを連続して付けると排水抵抗が増えてかえって悪くなります(ウが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

エが正答です。自己サイホン作用(自己サイフォン現象)は、トラップ直下の排水立て管内で排水が管断面を満たす状態で流下した際に管内が負圧(吸引)となり、トラップの封水が下流に吸い出される現象です。通気管(伸頂通気管・各個通気管等)を設けて管内圧力を大気圧に均衡させることで防止できます。アの封水深「5cm以上10cm以下」の数値は建築基準法施行令129条の2の5が定める基準と概ね一致しており、内容は正しいですが、エと比較して「最も適切」の度合いが問われます。本問の核心はエの「自己サイホン作用の原理と通気管による防止策」の理解にあるためエが正答です。イは誤りです。破封の原因には①誘導サイホン(吸い出し:隣接排水の流れによる負圧)、②自己サイホン(自己吸い出し)、③跳ね出し(正圧による封水の押し出し:大量排水時の立管内正圧)、④蒸発(長期不使用による封水の自然蒸発)の4種類があり、正圧による跳ね出しも破封原因のひとつです(「負圧のみ」は誤り)。ウは誤りで、二重トラップ(ダブルトラップ)は同一経路に2個のトラップが直列に接続された状態であり、空気の流通が遮断されて排水が流れにくくなるため推奨されておらず、建築基準法上も禁止されています(令129条の2の5第1項2号)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

排水トラップの破封メカニズムと通気管の役割はマン管試験で頻出の応用論点です。トラップの破封原因4種類の理解が重要です:①自己サイホン(self siphonage):洗面台・浴槽の排水時に排水管が満水流れになって管内が負圧化し封水を吸い出す。②誘導サイホン(induced siphonage):同一立て管に接続する他の器具の大量排水で立て管内が負圧化し、隣接器具のトラップ封水を吸い出す。③跳ね出し:大量排水(高層階からの一気排水)で立て管下部に空気が圧縮されて正圧が生じ、封水を室内側に吹き出す。④蒸発:長期間使用されない器具のトラップ(別荘・空き家等)で封水が蒸発する。通気管はこれらのうち①②③を防止し、排水管内を常に大気圧に近い状態に保つことで封水の安定を維持します。通気管の種類は①伸頂通気管(排水立管上部を屋外に開放)、②各個通気管(各器具ごとのトラップ直後から立て管に接続)、③ループ通気管(複数器具を共通通気管で接続)があります。ループ通気管はコスト・工事量の観点から多用されますが、自己サイホン防止には各個通気管が最も有効です。管理組合の実務では、排水管の詰まり(グリーストラップ清掃・排水立て管の高圧洗浄)と合わせてトラップ・通気管の機能確認を定期的に行い、悪臭クレームの原因がトラップ破封にある場合は通気管の閉塞(鳥の巣・ゴミ詰まり)も確認対象となります。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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