問題
マンションの排水設備における通気管に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
各個通気管は各器具のトラップの直ぐ近くから通気管を立ち上げる方法で、それぞれの器具にきちんと通気が確保されるため自己サイホン防止に最も効果が高いです。イが正しい記述です。伸頂通気管は、排水立て管の頂部をそのまま上に延ばして大気に開放するものです(アが誤り)。通気管の末端を網で完全に塞ぐと通気できなくなります(エが誤り・通気を妨げない防虫網を設けることは差し支えない)。ループ通気1系統で受け持てる器具数には技術基準上の目安があります(ウが誤り)。
イが正答です。各個通気管(individual vent)はトラップと排水管の接続部(トラップの流出側)から直接通気立管(または伸頂通気管)に接続するもので、自己サイホン現象に対して直接的に管内圧力を大気圧に維持するため最も効果的です。コストと施工面で負担が大きく、業務用厨房・病院等の高性能要求箇所に用いられます。アは誤りです。伸頂通気管は、排水立て管の頂部をそのまま延長して屋上等で大気に開放する通気管で、立て管内の圧力変動を緩和します。各階の横枝管から個別に取り出すものではありません。ウは誤りで、ループ通気管(loop vent)は横枝管の最上流の器具のトラップの下流側から通気管を取り出す方式で、1系統で受け持てる器具数や配管長には技術基準(空気調和・衛生工学会の給排水衛生設備規準等)上の目安があり、「制限はない」とはいえません。エは誤りで、通気管の末端は直接外気に衛生上有効に開放することとされており(昭和50年建設省告示第1597号)、網で塞ぐと通気機能が失われます。防虫網を設ける場合も通気を妨げないものとし、詰まりがないよう定期的に点検・清掃します。
通気管システムはマンションの排水衛生品質を左右する重要インフラです。通気方式の比較は以下の通りです:①伸頂通気(最もシンプル・低コスト:立管上部の延長のみ。効果は限定的で高層・大規模建物には不十分)、②ループ通気(横枝管最上流から取り出し:コストと効果のバランスが良く一般的なマンションで多用)、③各個通気(器具ごとに通気管:コスト高だが最高品質・高層オフィス・病院向き)、④特殊継手排水システム(排水立て管と横枝管の合流部に特殊な形状の継手を使い、伸頂通気のみで排水性能を確保する方式)があります。特殊継手排水システムは通気立て管を省略できるため、パイプスペース(PS)の縮小・住戸内有効面積確保の観点からマンションで普及しています。ただし製品ごとに許容排水流量等の性能が異なるため、建物の規模に応じた性能確認が必要です。排水設備のメンテナンスでは、通気管の屋外開放部の防虫網閉塞(鳥の巣・落葉・ゴミ)が通気不足の原因となるため、定期点検の対象です。管理組合は定期点検計画に通気管開放部の確認・清掃を組み込み、悪臭クレームへの予防的対応を行うことが推奨されます。また、既存マンションの改修で間取り変更(排水器具位置の移動)を行う際は通気配管の再設計が必要になる場合があり、専有部分リフォームの申請審査時に確認すべき事項です。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

