マン管 建築・設備 問34:給排水衛生設備
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションのガス設備(都市ガス・LPガス)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アLPガス(プロパンガス)は空気よりも比重が重いため、ガス漏れが発生した際には床付近に滞留しやすく、都市ガスとは漏れ検知器(警報器)の設置位置が異なる。正答
- イ都市ガスの主成分はプロパン(C₃H₈)であり、LPガスとほぼ同一の熱量・比重を持つためガス器具の互換性がある。
- ウマンションでのガスメーターは各住戸で個別に設置されているが、ガス漏れが発生した場合の遮断機能は持っていない。
- エガス管の材質として屋内配管に使用されているポリエチレン管は耐食性・耐震性に優れるが、高温環境では使用できないため給湯設備周辺への施工は禁止されている。
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LPガス(プロパン)は空気より重いので、漏れると床の近く(低い場所)に溜まります。都市ガスはメタンが主成分で空気より軽く、天井近くに溜まります。そのため警報器の取り付け位置が、LPガスは床近く・都市ガスは天井近くになります。アが正しい記述です。都市ガスの主成分はメタン(CH₄)です(イが誤り)。現代のガスメーターはマイコンメーターといって異常検知・遮断機能があります(ウが誤り)。
アが正答です。LPガス(液化石油ガス:主成分プロパンC₃H₈・ブタンC₄H₁₀)の比重は空気を1とした場合、プロパン約1.5・ブタン約2.0と空気より重く(比重>1)、漏れると床面・低所に滞留します。これに対し都市ガス(主成分メタンCH₄:比重約0.55・空気より軽い)は天井付近に滞留します。ガス漏れ警報器の設置位置はLPガス:床面から30cm以内・都市ガス:天井から30cm以内と異なります(ガス事業法・消防法・液石法の規定)。イは誤りで、都市ガスの主成分はメタン(CH₄)で熱量・比重ともLPガスとは大きく異なり、器具互換性はありません(都市ガス専用器具・LPガス専用器具は別設計)。ウは誤りで、現代のガスメーターはマイコンガスメーターが標準で、地震(震度5相当以上)検知・ガス漏れ(流量異常)検知・長時間使用検知で自動遮断機能を持ちます。エは誤りで、ポリエチレン管(PE管)は主に埋設ガス管(屋外・地中配管)に使用されており、耐食性・可とう性・耐震性に優れています。屋内配管は一般にガス管用白ガス管・ステンレスフレキ管・金属管が使われます。
ガス設備の安全性はマンション居住者の生命に直結する最重要設備です。都市ガスとLPガスの比較はマン管試験で繰り返し問われる論点です。都市ガス(13A等)はメタンCH₄主成分・比重0.55・発熱量46.04MJ/m³(N)・空気より軽く天井に滞留。LPガスはプロパン・ブタン主成分・比重1.5〜2.0・発熱量99〜121MJ/m³(N)・空気より重く床に滞留。この物性の違いが安全対策の設計を大きく左右します。マイコンメーター(ガスメーター)の機能は①地震センサー(震度5相当以上で自動遮断)、②流量異常(ガス漏れ・大量使用)検知→遮断、③継続使用時間(一定時間以上の連続使用)検知→遮断の3機能が標準搭載されています(一般社団法人日本ガスメーター工業会の普及型)。遮断後の復帰操作はメーター本体のボタン操作で行います。ガス配管の設備規程(ガス事業法・液化石油ガスの保安確保及び取引の適正化に関する法律:液石法)は都市ガス・LPガスそれぞれ独立した法体系で規制されており、設置・保安検査の体制が異なります。マンション管理では①LPガス供給設備(ボンベ置き場・調整器・配管)の設置場所・換気・転倒防止、②ガス漏れ警報器の設置(LPガス:LP法・都市ガス:ガス事業法各省令)、③ガス警報器の有効期限(原則5年)確認と更新、④地震後のマイコンメーター復帰手順の居住者への周知が管理組合の重要実務です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。