マン管 建築・設備 問38:電気・ガス・昇降機
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
オール電化マンションの設備・管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アオール電化マンションに採用されるエコキュートはヒートポンプ技術を使い、投入電気エネルギーの3〜5倍程度の熱エネルギーを得ることができるため、電気温水器より大幅にエネルギー効率(COP)が高い。正答
- イオール電化マンションでは電気容量が大きくなるため、電力会社との契約容量(アンペア数)を通常の電気ガス混在住宅より小さく設定する必要がある。
- ウエコキュートの貯湯タンク内の湯は、非常時(断水時)には貯湯タンクの水を生活用水として使用できるが、飲料水としての使用はメーカーが推奨しないケースが多い。
- エIHクッキングヒーターは強力な磁場を発生させるため、心臓ペースメーカー装着者への影響が報告されており、ペースメーカー装着者はIHを絶対に使用してはならない。
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エコキュートはヒートポンプという技術で外の空気の熱を利用してお湯を作るため、使う電気の量の3〜5倍のエネルギーがお湯になります。これをCOP(エネルギー消費効率)といい、電気温水器よりはるかに効率が良いです。アが正しい記述です。オール電化は使う電力が多いので契約容量は通常より大きくします(イが誤り)。IHのペースメーカーへの影響は「絶対禁止」とまでは言い切れず、主治医相談が正しい対応です(エが誤り)。
アが正答です。エコキュート(空気熱源ヒートポンプ式電気給湯器)は外気の熱エネルギーをヒートポンプで回収し電気エネルギーの3〜5倍(COP:Coefficient Of Performance:3〜5)の熱エネルギーでお湯を作ります。夜間割安電力(深夜電力)でお湯を作り貯湯する運用が一般的です。電気温水器(電熱ヒーター直接加熱:COP≒1)と比べ大幅にエネルギー効率が高く、CO₂削減・ランニングコスト低減に有効です。イは誤りです。オール電化マンションではIHクッキングヒーター・エコキュートで全て電気を使用するため、電力契約容量は通常の電気ガス混在住宅より大きく設定します(小さくではなく大きく)。ウは概ね正しい内容ですが、アとの比較ではアが「数値・定義が明確に正しい」ため正答です。エコキュートの貯湯水の非常時利用は断水時の生活用水(洗浄・洗濯等)として有効ですが、水道水の残留塩素が消費された水のため、飲料水としての使用はメーカーが推奨しない場合が多いです。エは「絶対に使用してはならない」という断言が誤りです。IHとペースメーカーの関係は機器・装置の種類・距離・使用状況による個人差があり、一般的には「機器から22cm以上離れる・主治医に相談する」が指導事項であり、一律禁止ではありません。
オール電化マンションの普及と管理上の留意点はマン管試験の最新テーマです。エコキュートの技術的原理はヒートポンプサイクル(圧縮→凝縮→膨張→蒸発)で外気から熱を汲み上げ、CO₂冷媒(自然冷媒・ノンフロン:GWP=1)を用いた高温出力(最高出力温度90℃)が特徴です。COP3〜5という高効率は外気温・季節・機器性能により変動し、外気温が低い冬季は効率が低下します(COP2程度まで低下する場合もある)。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)・ZEH-M(マンション版)政策の文脈ではエコキュート・太陽光発電・蓄電池の組み合わせが省エネ性能指標(BEI)の改善に有効で、政府補助金の対象となります。オール電化マンションの電力容量計画では1住戸当たり60〜80Aの契約容量が目安で、全住戸同時使用を想定した幹線・変圧器容量の設計が重要です。管理組合の視点では①エコキュートの耐用年数(10〜15年)と更新費用の長期修繕計画への計上、②IH・エコキュートのメーカーサポート終了(部品生産終了)への対応、③停電時のエコキュートリセット手順・断水時の貯湯水活用方法の居住者への周知、④オール電化から都市ガスへの切り替え等の設備変更工事の際は管理組合承認が必要なこと(専有部分内の給気口・換気計画の変更を伴う場合)が重要な実務事項です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。