マン管 建築・設備 問42:電気・ガス・昇降機
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの空調・換気設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア第1種換気は給気と排気の両方を機械(ファン)で行う換気方式で、熱交換器を組み合わせた全熱交換型換気設備(ロスナイ等)はこの方式に属し、暖冷房の熱ロスを低減できる。
- イマンションの各住戸のエアコン(ルームエアコン)は専有設備であるため、エアコン室外機の設置場所(バルコニー)の使用方法に関して管理組合が制限を設けることはできない。
- ウ共用廊下の換気は強制換気(機械排気)のみで行われており、自然換気は建築基準法上認められていない。
- エ建築物内の全熱交換換気は、外気の温度と湿度の両方を室内空気の熱・湿気と交換するため、冬の暖房時・夏の冷房時の双方で省エネ効果がある。正答
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全熱交換換気(ロスナイ等)は換気をするときに室内の暖かさ(冬)や涼しさ(夏)を逃さずに空気を入れ替える装置です。温度だけでなく湿気も交換するので「全熱」と呼ばれます。冬も夏も省エネ効果があります。エが正しい記述です。第1種換気は給気・排気両方を機械で行う方式(アは正しい内容ですが、エと比較すると設問の核心はエ)。エアコン室外機でもバルコニーは共用部分なので管理組合が設置ルールを定められます(イが誤り)。
エが正答です。全熱交換換気(Total Heat Recovery Ventilation)は給気ファンと排気ファンの間に全熱交換素子(温度と水蒸気の両方を交換できる半透膜素子)を設置し、排気の熱と湿気を給気側に回収する装置です。冬季は室内の暖かく湿った空気の熱・湿気を外気給気に移し(暖房負荷低減・加湿効果)、夏季は室内の涼しく乾いた空気の冷熱を給気に移します(冷房負荷低減・除湿効果)。四季を通じて省エネ・快適性改善に有効です。アの内容は概ね正しいですが(第1種換気+全熱交換型)、エの方が明確に問われているため正答はエです。第1種換気は給気・排気を共にファンで機械駆動する方式。第2種換気は給気のみ機械(正圧),排気は自然(バス・トイレ等には不向き)。第3種換気は排気のみ機械(負圧:バス・トイレ・台所等)です。イは誤りで、エアコン室外機はバルコニー(共用部分)に設置されるため、設置場所・個数・騒音対策について管理組合が使用細則で制限を設けることができます(標準管理規約18条・使用細則)。ウは誤りで、共用廊下の換気は自然換気(開放廊下型)を採用しているマンションも多く、法令上自然換気が禁止されているわけではありません。
空調・換気設備の知識はマンションの居住環境品質・省エネ性能に直結します。換気方式の三区分(建築基準法施行令20条の2):①第1種換気(給気機械+排気機械):熱交換型換気に最も適し、居室・高断熱マンション・超高層等で採用。②第2種換気(給気機械+自然排気):クリーンルーム・手術室等の陽圧管理に使用。住宅には不向き(外部から汚染空気が入りにくい反面、隣接室に空気が流れる)。③第3種換気(自然給気+排気機械):トイレ・洗面・浴室・台所等に最も多用。換気量0.5回/h(シックハウス対策・建築基準法令20条の8)。全熱交換換気の効率指標は顕熱交換率(温度)と潜熱交換率(湿気)の組み合わせで評価され、良質な製品では双方70〜85%以上の交換率を実現します。マンションでは各住戸の24時間換気(令20条の8:0.5回/h以上)に全熱交換型ユニットを採用する事例が増えており、省エネ基準(ZEH等)への適合にも有効です。管理組合は専有部分の24時間換気の「切」運用(居住者が省エネのためにオフにすること)が建築基準法違反(令20条の8)になることを周知し、居住者の適正な換気運用を促す義務があります。特に高断熱・高気密マンションでは換気不足によるCO₂濃度上昇・結露・カビ・VOC蓄積の問題が深刻化します。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。