問題
マンションの通信・放送設備の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
マンション全体でインターネット回線を一括契約してすべての住戸に提供するサービスは、共用設備として管理組合が契約し管理費から費用を支出する方式が一般的です。アが正しい記述です。パラボラアンテナをバルコニーや外壁に設置する場合は共用部分に関わるため管理組合がルールを定められます(イが誤り)。共聴設備は共用設備として管理組合が管理します(ウが誤り)。インターホンの一斉更新は集会の決議で行うことができ、全員の同意は要りません(エが誤り)。
アが正答です。インターネット一括接続サービス(マンションISP一括型・回線事業者一括型)は管理組合が回線事業者と一括契約して全住戸にサービスを提供する形態で、導入コスト・月額費用ともに各戸個別契約より安価になることが多く、共用設備費として管理費に計上されます。標準管理規約は、インターネット通信設備やテレビ共同受信設備を共用部分(建物の附属物)の例として挙げています(別表第2)。イは誤りです。BS/CS用パラボラアンテナをバルコニー・外壁に設置する場合、バルコニー・外壁は共用部分であり、管理組合は使用細則等で設置場所・サイズ・固定方法等を制限することができます。テレビ難視聴・景観・強風時の飛来物リスク等から一律禁止する管理組合もあります。ウは誤りで、地デジ・BS・CS共聴設備(アンテナ・増幅器・分配器・幹線)は共用設備として管理組合が維持管理します。専有部分内の宅内配線(端末接続コード等)のみが区分所有者の管理範囲です。エは誤りです。インターホン設備の更新は、システム全体の一体性(親機・子機・管理室の整合)から管理組合が一括して行うことが多く、共用部分の管理・変更として集会の決議(形状又は効用の著しい変更を伴わない場合は普通決議、伴う場合は区分所有法17条1項の決議)で実施できます。区分所有者全員の同意は必要ありません。専有部分内の親機の費用負担は、管理規約・集会の決議により定めます。
マンションの通信・放送設備は技術革新が速く、管理組合の対応が追いつかないことが問題になりがちです。インターネット設備の変遷:①固定電話時代(電話交換設備・MDF)→②CATV・ADSLの個別契約時代→③光ファイバー(FTTH)一括型・インターネット一括サービスの現在。一括型インターネットサービスは管理組合が通信事業者と交渉・契約し、設備設置コストを一括払いまたは月額に組み込む形が多く、回線事業者一括型(建物内に光ファイバーを引き込み全戸に共有)とマンションISP一括型(ISPが回線・機器・サポートを一括提供)の2形態があります。契約切替えには総会決議・既存契約との調整が必要で、区分所有者間での賛否が分かれる場合もあります。4K8K放送(BS/CS・地デジ)対応では既存の共聴設備(増幅器・分配器・端末コンセント)の帯域対応(〜3224MHz)確認と更新が必要です。アンテナ設備の更新費用は管理費または修繕積立金から支出するかを管理規約・集会で決定します。インターホンシステムの更新は現在IP化(ネットワーク接続型)が進んでおり、住戸スマートフォンでの応答・宅配ボックス連携・防犯カメラ連携が可能になっています。更新費用の区分(共用部分=管理費・修繕積立金・専有部分内親機=区分所有者または管理組合負担)は管理規約・修繕計画に基づき合意形成が必要で、決議要件(普通決議か区分所有法17条1項の決議か)は「形状又は効用の著しい変更」に当たるかで異なります(2026年4月施行の改正区分所有法では、いずれも集会に出席した区分所有者及びその議決権を基準に数えます)。管理組合は各種設備のサポート終了(部品供給・保守契約の終了)に備え、計画的な更新時期を長期修繕計画に反映させることが求められます。EV充電設備・スマートロック・ホームネットワーク等の新たな通信連携設備の導入ニーズも高まっており、通信インフラの一体的更新を検討する管理組合が増えています。
- 建物の区分所有等に関する法律第17条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

