マン管 建築・設備 問50:消防・防災
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションに設置される連結送水管に関する次の記述のうち、消防法及び同施行令によれば、最も適切なものはどれか。
- ア連結送水管は建物外部の送水口から消防ポンプ車が送水し、建物内部の放水口から消防隊員が放水して消火活動を行う設備であり、高層建物での消火活動を支援する目的で設置される。正答
- イ連結送水管の設置義務がある建物は高さ100m以上の超高層建築物に限定されており、一般の分譲マンション(高さ100m未満)には設置義務がない。
- ウ連結送水管の送水口は建物の外壁に露出して設置されるが、その外観が美しくないため、管理組合の判断で外壁内部に埋め込んで目立たなくすることができる。
- エ連結送水管は消防隊員専用の設備であるため、管理組合の維持管理対象には含まれず、消防署が直接維持管理を行う。
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連結送水管は消防車が外の送水口から水を送り込み、建物の中の放水口から消防隊が消火する設備です。高層の建物に消防ホースを延ばすのは難しいため、この設備で建物内に水を届けます。アが正しい記述です。連結送水管の設置義務は高さ100m以上の超高層に限らず、地上7階以上等にも義務があります(イが誤り)。送水口を埋め込んだり塞いだりすることは禁止です(ウが誤り)。維持管理は管理組合の義務です(エが誤り)。
アが正答です。連結送水管(消防法施行令29条)は消防隊専用の消火活動支援設備で、建物外部の送水口(双口・単口)に消防ポンプ車のホースを接続して送水し、建物内の各階放水口(放水口・格納箱)から消防員がホースを接続して放水します。高層マンション・大規模建物での消防活動を支援します。イは誤りで、連結送水管の設置義務(消防法施行令29条)は①地上7階以上の建築物、②地下3階以上でかつ延べ面積1,000m²以上の建築物等に適用され、高さ100m以上の超高層に限定されません(高さ70m以上では「湿式」連結送水管が求められる追加要件があります)。ウは誤りで、送水口は消防隊が緊急時に即座に使用できるよう、外壁に露出して設置することが原則です。送水口を埋め込んだり、植栽・外構材で隠したりすることは法令に基づく設備機能を損なう行為として禁止されます。エは誤りで、連結送水管は消防隊が使用する設備ですが、その設置・維持管理(定期点検:3年ごとの送水加圧試験等)の義務は防火対象物の管理者(管理組合)が負います(消防法17条の3の3)。
連結送水管はマンション管理において見落としがちな消防設備ですが、維持管理義務と点検費用の観点から重要です。連結送水管の設置基準(消防法施行令29条):①地上7階以上または②地下3階以上でかつ延べ面積1,000m²以上の建築物等。設備の構成:①送水口(建物外部・双口・単口:消防ポンプ車接続部)、②送水管(立管・横引き管:建物内の送水経路)、③放水口(各階または一定間隔の階:格納箱内にホース・ノズル格納)、④減圧弁(高層建物:下層階での過剰圧力防止)の4要素。高さ70m以上の高層建物では常時水が充填された「湿式」、70m未満は乾式(通常は空管)が一般的です。乾式では送水口から送水して放水口まで圧力が伝わるまでにタイムラグが生じます。定期点検の内容(消防法施行規則31条):①外観点検(6ヶ月・送水口・放水口・表示灯・格納ホースの確認)、②機能点検(1年・送水口・放水口の開閉動作・標示確認)、③総合点検(3年ごと・送水加圧試験:消防ポンプ車による実際の送水圧力試験。試験圧力0.35MPa以上・最大使用圧力の1.5倍以内等)。送水加圧試験(3年ごと)は大型消防ポンプ車の手配が必要で費用が高額になる場合があります。管理組合は連結送水管の送水口前(外構・植栽・駐車場等)のスペースを常時確保し、消防車両の接近路を塞がないよう管理することが重要です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。