建築・設備58大規模修繕・長期修繕計画

マン管 建築・設備 問58:大規模修繕・長期修繕計画

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの修繕積立金の積み立て方式に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 均等積立方式は計画期間全体にわたって一定の積立額(月額)を維持する方式であり、段階増額方式と比べると計画当初の積立額が高くなるが、将来の積立額増加への対応が不要で財政が安定しやすい。正答
  • 段階増額積立方式は計画当初の積立月額を低く設定して徐々に増額していく方式であり、国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインでは均等積立方式より優れているとして推奨されている。
  • 修繕積立金は区分所有者が共有する共用財産であるため、管理費と同様に毎年度消費しきることが望ましく、残余金が生じた場合は全区分所有者に返金しなければならない。
  • 修繕積立金の専有面積に応じた負担割合(各住戸の積立金額)は、区分所有法上の共用部分の持分割合と完全に一致しなければならず、管理規約での変更は認められない。
正答:均等積立方式は計画期間全体にわたって一定の積立額(月額)を維持する方式であり、段階増額方式と比べると計画当初の積立額が高くなるが、将来の積立額増加への対応が不要で財政が安定しやすい。

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均等積立方式は毎月の積立額が変わらない方法で、将来の値上がりを心配しなくて済みます。段階増額方式より最初の金額は高いですが、後で急に値上がりすることがないため、財政計画が安定します。アが正しい記述です。ガイドラインは均等積立方式を推奨しています(イが逆)。修繕積立金は将来の工事のために積み立てるもので、毎年使い切る必要はありません(ウが誤り)。積立金の負担割合は管理規約で変更できます(エが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

アが正答です。均等積立方式(定額積立方式)は長期修繕計画の計画期間全体で必要な修繕費の総額を計画期間(月数)と総戸数で割った均一月額を毎月積み立てる方式です。計画当初から必要額を積み立てるため、段階増額方式と比べて初期の月額が高くなりますが、将来にわたって積立額の増額が不要で財政計画が立てやすい利点があります。国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン(2021年改定)」は均等積立方式を推奨しています(イの「段階増額方式を推奨」は逆で誤り)。段階増額方式は初期月額が低い代わりに、将来定期的に増額が必要で、増額できない場合(区分所有者の反対・無関心等)に積立金不足に陥るリスクがあります。ウは誤りで、修繕積立金は将来の修繕・改修工事のための積立金であり、毎年度消費する必要はなく(残余金が生じることが正常)、管理費会計とは分離して厳格に管理します(標準管理規約28条・28条の2)。エは誤りで、修繕積立金の各住戸負担割合は管理規約で定めることができ(標準管理規約25条)、床面積比例・専有面積割合等を基準とすることが多いですが、区分所有法上の共有持分割合と必ずしも一致させる義務はありません。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

修繕積立金の設定・管理はマンション管理の財政基盤を決定する最重要問題です。修繕積立金の不足問題は全国的に深刻で、国土交通省「マンション総合調査(2018年)」では修繕積立金が「計画に比べて不足している」と回答した管理組合が33.5%に上りました。不足の主因は①分譲時の低額設定(販売競争で初期積立金を低く設定→将来の不足)、②段階増額方式の増額失敗、③修繕費の見積もり不足です。均等積立方式への移行が推奨される理由:①増額不要で将来の財政不安が少ない、②世代間公平(入居者が全期間通じて同額負担→受益と負担の対応)、③長期修繕計画の更新・改訂が容易。修繕積立金の適切な月額目安(国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン(2021年改定)」):①15階未満・専有面積70m²の場合:218〜739円/m²・月(目安250〜400円/m²・月)、②地上20階以上・タワーマンション等:一般に高め(設備コスト増・修繕の複雑さ)。修繕積立金の保管方法は①銀行普通預金(流動性確保)、②定期預金(安定運用)、③修繕積立金保全型の信託口座等が一般的で、修繕積立金を安全かつ目的外利用なく保全することが法的・倫理的義務です(マンション管理適正化法56条の8等)。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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