マン管 建築・設備 問59:大規模修繕・長期修繕計画
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの鉄部塗装に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア鉄部(手すり・扉・鉄骨外階段等)の塗装更新は一般に5〜7年程度の周期で行われ、大規模修繕工事の周期(12〜15年)よりも短い周期での補修が必要とされる。正答
- イ鉄部塗装の塗料として弱溶剤系ウレタン塗料は旧塗膜との密着性が低いため、鉄部塗装には使用できない。
- ウ鉄部塗装の下地処理(旧塗膜・錆の除去:ケレン作業)は不要であり、既存塗膜の上に直接新規塗料を上塗りすれば十分である。
- エマンションの鉄部塗装は外壁塗装と同時にのみ施工することができ、大規模修繕工事の周期間(中間期)に独立して鉄部塗装のみを実施することは認められていない。
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠条文・標準管理規約・国土交通省ガイドラインも明記。
鉄部(金属製の手すりや扉など)は錆が出るのを防ぐために定期的な塗装が必要です。鉄部塗装の周期は一般に5〜7年程度で、12〜15年の大規模修繕工事より短い間隔で行います。アが正しい記述です。鉄部塗装にウレタン塗料は使用できます(イが誤り)。ケレン(錆や旧塗膜の除去)は必須の下地処理です(ウが誤り)。中間期に鉄部のみ独立して施工することも可能です(エが誤り)。
アが正答です。鉄部(手すり・アルミサッシ枠・鉄骨外階段・扉枠等の金属部材)の塗装は、錆の発生・進行防止を目的として行われます。鉄部は外壁・防水に比べて劣化が早く、一般に5〜7年程度の周期(長期修繕計画では「第3工事区分:5〜7年周期」として位置付けられることが多い)での塗装更新が推奨されています。大規模修繕工事の12〜15年周期には一致せず、中間期に単独で実施するケースが一般的です。イは誤りで、鉄部塗装には弱溶剤系ウレタン樹脂塗料・ふっ素樹脂塗料・エポキシ系防錆塗料等が使用されており、旧塗膜との密着性は適切な下地処理を施すことで確保されます。ウは誤りで、鉄部塗装の品質確保においてケレン(旧塗膜・錆の除去・表面調整)は最重要の下地処理です。ケレン不良(旧塗膜・錆の残存)のまま上塗りすると、錆の進行・塗膜剥離が早期に起きます。ケレン度合いの基準(Sグレード〜St2・Sa等)も管理仕様書に明記します。エは誤りで、鉄部塗装のみの単独工事(中間補修塗装)は大規模修繕工事の周期間に管理組合の判断で実施可能であり、禁止する法令はありません。
鉄部塗装は外壁・防水と並ぶマンション大規模修繕の三大工事項目の一つです。鉄部の劣化プロセス:①初期(塗膜内の水・酸素透過)→②白錆・錆点の発生(防錆層の劣化)→③赤錆・全面腐食→④断面欠損(鉄の溶解・断面積減少)という段階で進行します。塗装工法の標準(3工程):①下地処理(ケレン:Sグレード≒ISO 8501-1のSa2.5・手工具ケレンSt3等)→②下塗り(エポキシ系・ジンクリッチペイント等の防錆塗料)→③上塗り(ウレタン樹脂塗料・ふっ素樹脂塗料等の耐候性塗料)の3工程が基本です。ふっ素樹脂塗料(フッ素塗料)は耐候性・耐汚染性が極めて高く、耐用年数15〜20年程度が期待できますが、初期コストが高い。ウレタン樹脂塗料は耐用年数8〜12年程度でコストバランスが良い一般的選択肢です。長期修繕計画での鉄部塗装の設定:5〜7年周期で計上する工事として、各住棟・廊下・外階段・手すり・扉枠・シャッターの面積・数量を精査して工事費を積算します。大規模修繕工事(12〜15年)のタイミングに合わせて鉄部塗装も同時施工することで足場コストを節約できますが、鉄部の劣化が先行する場合は中間期に単独施工を実施することが適切な維持保全です。管理組合は鉄部の錆・塗膜状態を定期巡回点検で確認し、劣化の著しい部位を優先して補修することで大規模修繕時の工事範囲・費用を最小化できます。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。