マン管 建築・設備 問61:大規模修繕・長期修繕計画
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの修繕積立金の不足問題と対策に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア修繕積立金が不足している場合の対策として、①修繕積立金の増額(集会決議)、②一時金の徴収(集会決議)、③金融機関からの借入れ(住宅金融支援機構の「マンション共用部分リフォーム融資」等)が挙げられる。正答
- イ修繕積立金の増額には全区分所有者の同意が必要であり、1人でも反対者がいる場合は増額できない。
- ウ住宅金融支援機構のマンション修繕融資は個々の区分所有者が借り入れるものであり、管理組合が組合として借り入れることはできない。
- エ修繕積立金の不足を解消する方法として管理費会計の残余金を修繕積立金に繰り入れることは区分所有法上禁止されており、集会での決議があっても行えない。
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修繕積立金が足りない場合の対策は大きく3つです。①積立金の金額を上げる(集会で過半数の賛成で決議)、②工事前に一時金を集める(同じく集会決議)、③金融機関から借りる(住宅金融支援機構等の融資を管理組合として利用)の方法があります。アが正しい記述です。増額は全員同意でなく過半数決議です(イが誤り)。管理組合も融資を受けられます(ウが誤り)。管理費余剰金の積立金繰入れは可能な場合があります(エが誤り)。
アが正答です。修繕積立金不足の対処方法は主に①積立金の増額:集会での普通決議(過半数)で月額積立金を増額する。②一時金(特別徴収):大規模修繕工事前に区分所有者から一時金を徴収する(集会普通決議)。③金融機関からの借入れ:住宅金融支援機構「マンション共用部分リフォーム融資」(管理組合が借入れ主体)や一般金融機関のマンション修繕融資を利用することです。イは誤りで、修繕積立金の増額・管理費の変更は区分所有法上の普通決議(集会の議決権の過半数)で可能です。全員同意(全会一致)は不要です。ウは誤りで、住宅金融支援機構のマンション共用部分リフォーム融資は管理組合を借入れ主体として融資するものです(個々の区分所有者への融資ではない)。融資審査では長期修繕計画・修繕積立金の収支・管理組合の管理状況が確認されます。エは誤りで、管理費会計の余剰金を修繕積立金会計に繰り入れることは、集会の決議(普通決議)があれば認められます(ただし管理費の目的外使用とならないよう適切な会計処理が必要・規約改正が必要な場合もある)。
修繕積立金の財務管理はマンション管理の核心的実務です。修繕積立金の法的性格:区分所有法上の「共用部分等の変更・修繕のための費用」として管理組合が管理します(マンション管理適正化法56条の8:管理組合の財産の保全)。住宅金融支援機構「マンション共用部分リフォーム融資」の概要:①融資対象:管理組合が行うマンションの共用部分のリフォーム工事(耐震改修・バリアフリー化・省エネ改修・修繕・改良工事等)、②借入主体:管理組合(管理者または理事長が代表して借り入れ)、③融資額:工事費の80〜100%程度(最高9,000万円等:融資条件は時期により変動)、④金利:固定金利または変動金利、⑤返済:管理組合の修繕積立金・管理費収入から返済。融資審査の重要事項は①長期修繕計画の策定状況、②修繕積立金の積立状況・収支見通し、③管理組合の管理体制(規約・総会の状況)です。修繕積立金不足に至る原因の根本的解決のためには①段階増額方式から均等積立方式への転換(長期計画の見直し)、②適切な月額設定(国土交通省のガイドラインの目安額を参考に設定)、③長期修繕計画の定期的な見直しと積立金額の更新が必要です。管理組合は修繕積立金残高・収支シミュレーション(30年分)を毎年更新し、将来の不足見込みを早期に把握して計画的な対応を行う義務があります。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。