建築・設備62大規模修繕・長期修繕計画

マン管 建築・設備 問62:大規模修繕・長期修繕計画

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの給排水管の更新・修繕計画に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 給排水管の更新工事では既存管の材質・劣化状況にかかわらず、すべての配管を撤去して新設するのが唯一の工法であり、管内面ライニング(更生工法)は認められていない。
  • 給水管の更新・更生工事の実施時期の目安として、築20〜30年程度(鋼管系配管の場合)が一般的に言われており、赤水の発生・管内腐食が確認された場合は早期に対応が必要である。正答
  • 給排水管の更新工事(共用縦管・横引き幹線の全面更新)は区分所有法上「共用部分の大規模修繕」に該当するため、全区分所有者の4/5以上の賛成(建替え決議)が必要である。
  • 排水立て管のみを交換する工事は共用部分の修繕工事に該当するため、専有部分への立入りは不要であり、居住者の同意を得ることなく施工できる。
正答:給水管の更新・更生工事の実施時期の目安として、築20〜30年程度(鋼管系配管の場合)が一般的に言われており、赤水の発生・管内腐食が確認された場合は早期に対応が必要である。

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給水管の更新は築20〜30年程度で必要になることが多く、赤水が出たら早めに対応が必要です。イが正しい記述です。管内面ライニング(更生工法)という管を撤去せずに内側を補修する工法も認められています(アが誤り)。給排水管の全面更新は普通決議(過半数)で実施できます(ウの4/5は誤り)。排水立て管は専有部分内を通るケースも多く、居住者の立ち入り同意が必要です(エが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

イが正答です。鋼管系の給水管(亜鉛メッキ鋼管等)の耐用年数は一般に20〜30年程度とされており、赤水(鉄サビ)・白濁(亜鉛溶出)・流量低下(スケール堆積)等の症状が現れた場合は早期更新・更生が必要です。長期修繕計画では給水管の更新を築25〜30年前後に計上することが一般的です。アは誤りで、給水管の更生工法(管内面ライニング:エポキシ樹脂塗膜更生・シームレスライニング等)は既存管を活用した工法として確立されており、更新工法と比較した場合の廃棄物削減・工期短縮・費用低減等の利点から広く採用されています。ウは誤りで、共用部分の修繕(給排水管の全面更新・更生)は区分所有法上の「共用部分の変更」または「共用部分の保存・管理」として、普通決議(過半数:区分所有法18条・39条)または特別多数決議(3/4以上:「形状・効用の著しい変更」に該当する場合:区分所有法17条)で実施可能です。4/5以上は建替え決議の基準(区分所有法62条)であり誤りです。エは誤りで、排水立て管は専有部分(住戸内)を通過する箇所があるため、工事のための専有部分への立入りには居住者の同意(承諾)が必要です(区分所有法6条3項・民法)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

給排水管の更新・更生計画はマンション管理の中長期的な課題として、管理組合の財政・居住者の生活に大きな影響を与えます。給水管の劣化評価方法:①目視・打診(外部腐食・水漏れ跡)、②管内カメラ(CCTV内視鏡:内面腐食・スケール堆積・肉厚推定)、③肉厚測定(超音波測定:管外面から非破壊計測)、④抜管サンプリング・断面観察(腐食深さ・残存肉厚の直接計測)。ライニング工法の種類と選定基準:①エポキシ樹脂塗膜更生(管内面を高速回転ブラシで研磨→エポキシ粉体塗布):給水管(飲料水規格適合の食品衛生法適合品使用必須)・老朽管内面を再生、②CIPP法(Cured In Place Pipe:樹脂含浸ライナーを管内に挿入後硬化):排水横引き管・給水横引き管向き、③スリップライニング(既存管内に小径管を挿入):大口径排水管向き。工事時の居住者対応:給水管更新工事は断水を伴うため、工事前の告知(工事期間・断水時間帯・代替給水の提供)と工事後の水質確認(赤水が出ないかの確認・殺菌処理)が管理組合の義務です。長期修繕計画での給排水管更新費の積算は、管種・口径・延長・立入り工事の難易度等を設計者・コンサルタントが現場調査して積算するため、概算段階では数千万円〜数億円(規模・状態による)のオーダーになります。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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