建築・設備63大規模修繕・長期修繕計画

マン管 建築・設備 問63:大規模修繕・長期修繕計画

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの長期修繕計画における修繕費の算定に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 長期修繕計画の修繕費算定では、数量(面積・個数等)に単価を乗じる方法が基本であり、単価は国土交通省が公示する全国統一単価を使用しなければならない。
  • 長期修繕計画に計上すべき修繕工事費は外壁補修・防水・塗装等の建築工事に限定されており、設備(給排水・電気・ガス・消防等)の更新・改修費は別途管理費から支出することとされている。
  • 仮設工事費(足場架設・撤去)は修繕工事費の中でも大きな割合を占める場合があり、複数の修繕工事を同一の大規模修繕工事で一括実施することで仮設費の集約による費用削減効果が期待できる。正答
  • 長期修繕計画における修繕費の概算単価は物価変動の影響を受けないため、30年前の単価をそのまま現在の計画に適用してよい。
正答:仮設工事費(足場架設・撤去)は修繕工事費の中でも大きな割合を占める場合があり、複数の修繕工事を同一の大規模修繕工事で一括実施することで仮設費の集約による費用削減効果が期待できる。

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足場(仮設工事)は高所作業に必要な足場を建てることで、工事費の中でかなりの割合を占めます。外壁・防水・シーリングなど複数の工事をまとめて一度の大規模修繕で実施すれば足場費用を節約できます。ウが正しい記述です。修繕費の単価は全国統一規定ではなく、地域や市場価格により異なります(アが誤り)。設備更新も長期修繕計画に含めるべきです(イが誤り)。単価は物価変動で変わります(エが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

ウが正答です。仮設工事(足場架設・飛散防護ネット・昇降設備等)は大規模修繕工事費全体の15〜25%程度を占める場合もあり、一度の大規模修繕工事で複数の修繕工事(外壁補修・塗装・防水・シーリング打替え等)を同時に実施することで仮設工事費を工事間で分担できます。長期修繕計画の工事設計では、仮設工事が必要な工事を同じ修繕周期に揃える(大規模修繕工事のタイミングに集約する)ことが費用効率化の重要戦略です。アは誤りで、修繕費の単価算定には国土交通省告示単価・市場実態価格・過去の工事実績価格等を参考にしますが、「全国統一単価」の公式規定はなく、地域・規模・仕様により異なります。専門家(建築士・修繕コンサルタント)が市場実態を反映した単価で積算することが推奨されます。イは誤りで、長期修繕計画には建築工事(外壁・防水・塗装等)だけでなく設備工事(給排水管・電気設備・エレベーター・昇降機・消防設備・機械式駐車場・自動ドア等)の更新・改修費も計上することが「長期修繕計画作成ガイドライン」で求められています。エは誤りで、修繕費は物価変動・労務費・資材費の変動を受けます。長期修繕計画の5年ごとの見直し時に単価の更新を行うことが必要です(5年前の単価でさえ現在の市場価格と乖離している場合があります)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

長期修繕計画の修繕費算定は管理組合の財政管理の根幹をなします。国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン(2021年改定)」の修繕費算定の基本:①工事項目ごとの数量(面積・長さ・個数)を竣工図面・現場実測で把握、②単価を現時点の市場実態価格(実績価格・見積もり参考単価等)に基づき設定、③概算工事費=数量×単価×諸経費率(設計監理費・仮設費・諸経費)で算出。仮設工事費の比率が大規模修繕工事費に占める割合は、マンション規模・立地・工事内容により大きく異なります。低層マンション(5〜10階)の足場費用割合:総工事費の20〜30%程度が一般的。超高層マンション(30階以上)では高所作業車・ゴンドラ等の使用が多く、仮設工事費の割合が変わります。修繕費に含める設備工事の主要項目:①給排水設備(受水槽・高置水槽・給排水管:更新周期20〜30年)、②電気設備(幹線ケーブル・高圧受変電設備・インターホン:15〜25年)、③エレベーター(リニューアル:25〜30年)、④機械式駐車場(更新・撤去:15〜20年)、⑤消防設備(感知器・ポンプ・配管等:10〜20年)、⑥テレビ共聴設備(アンテナ・増幅器等:10〜20年)。長期修繕計画に全設備を適切に計上することで、修繕積立金の収支不足を早期に把握して対策(増額・一時金・融資)を計画的に実施できます。管理組合はコンサルタント(一級建築士事務所)の活用により、市場実態に即した適正な修繕費算定を実現することが推奨されます。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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