マン管 建築・設備 問67:維持保全・点検
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法・ビル管理法)」の適用に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア建築物衛生法の特定建築物は延べ面積が3,000m²以上の建築物(学校は8,000m²以上)であり、ホテル・百貨店・事務所等が対象となるが、専ら住居の用に供する共同住宅は対象外とされている。正答
- イ建築物衛生法の適用を受ける特定建築物の所有者は、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)を選任する義務があるが、管理技術者は常駐しなければならない。
- ウ建築物衛生法に基づく空気環境の測定は、特定建築物では年1回実施すれば足り、その測定結果の報告義務はない。
- エ共同住宅(分譲マンション)は建築物衛生法の特定建築物に該当しないため、共用部分の清掃・飲料水・空気環境の管理については法令上の規制が全くない。
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建築物衛生法(ビル管理法)の対象(特定建築物)は、ホテル・百貨店・事務所など延べ面積3,000m²以上の建物です。住居専用の共同住宅(マンション)は対象外です。アが正しい記述です。管理技術者は必ずしも常駐でなくていい場合があります(イが誤り)。空気環境測定は年6回(2ヶ月に1回)以上が義務です(ウが誤り)。マンションでも水道法・消防法等は適用されます(エが誤り)。
アが正答です。建築物衛生法(昭和45年制定)の「特定建築物」は同法施行令1条に定める用途・面積の建築物で:①興行場・百貨店・集会場・図書館・博物館・美術館・遊技場(3,000m²以上)、②店舗・事務所(3,000m²以上)、③旅館(3,000m²以上)、④学校(8,000m²以上)等です。専ら住居の用に供する共同住宅(分譲マンション・賃貸マンション)は特定建築物の対象外です(同法施行令1条には共同住宅の住居用途は含まれない)。イは誤りで、建築物環境衛生管理技術者は「選任」は義務ですが「常駐」は義務ではありません(業務の実態に応じた管理が可能)。ウは誤りで、特定建築物の空気環境測定は2ヶ月ごとに1回(年6回以上)の実施が義務(建築物衛生法4条・施行規則3条)で、頻度・項目(一酸化炭素・二酸化炭素・浮遊粉じん・相対湿度・温度・気流・ホルムアルデヒド等)が定められています。エは誤りで、共同住宅(マンション)は建築物衛生法の特定建築物対象外ですが、水道法(簡易専用水道)・消防法(防火管理・消防設備)・建築基準法(定期報告)等の規制は適用されます。
建築物衛生法の特定建築物に分譲マンションが含まれないという点はマン管試験の頻出確認事項です。特定建築物の管理基準(建築物衛生法施行規則)の主要項目:①空気環境:温度(17〜28℃)・相対湿度(40〜70%)・気流(0.5m/s以下)・CO₂(1,000ppm以下)・一酸化炭素(10ppm以下)・浮遊粉じん(0.15mg/m³以下)・ホルムアルデヒド(0.1mg/m³以下:内装改修後等)。②飲料水:水質基準適合・残留塩素(0.1mg/L以上)・給水栓での確認。③雑用水:大腸菌群不検出・残留塩素・外観・臭気。④清掃:日常清掃・定期清掃(6ヶ月以内に1回・大掃除等)。⑤ねずみ・衛生害虫:6ヶ月以内に1回の調査・防除。⑥排水:排水設備の維持管理(定期的な清掃・機能維持)。分譲マンション(特定建築物対象外)でも、以下の法令管理が適用されます:水道法(簡易専用水道:清掃1年1回・定期検査1年1回)、建築基準法12条(特定建築物定期調査:3年ごと)、消防法17条の3の3(消防設備点検:6ヶ月・1年・3年報告)、廃棄物処理法(ゴミ置き場・廃棄物管理)。管理組合は法的義務のある管理項目とそうでない項目を正確に区分し、居住者への正確な説明と適切な維持管理業務の委託・実施を行うことが求められます。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。