マン管 建築・設備 問68:維持保全・点検
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの省エネルギー・ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(マンション版))に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)では、新築のマンション(共同住宅・集合住宅)に対して省エネ基準(断熱等性能等級等)への適合が2025年4月から義務化される。正答
- イZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・マンション)は全ての住戸がゼロエネルギーを達成することを要件とするため、共用部分の省エネ化は評価対象外である。
- ウ断熱等性能等級は旧来1〜4の4段階であったが、2022年の制度改正で等級5が新設され、以後新設されていない。
- エ既存マンションの断熱改修工事は省エネ効果が大きいにもかかわらず、国・自治体の補助制度は一切ないため、管理組合が自費で実施する必要がある。
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建築物省エネ法の改正により、2025年4月からすべての新築住宅(マンション含む)に省エネ基準への適合が義務付けられます。アが正しい記述です。ZEH-Mは共用部分の省エネも含めて評価します(イが誤り)。断熱等性能等級は2022年以降も改正が続き、等級7まで設定されています(ウが誤り)。断熱改修には国・自治体の補助制度があります(エが誤り)。
アが正答です。建築物省エネ法(2016年施行)は2022年改正(2025年4月全面施行)により、新築の住宅(共同住宅・一戸建て等の全ての住宅)に対して省エネ基準(断熱等性能等級4以上・一次エネルギー消費量基準BEI1.0以下)への適合が義務化されました。従来は2,000m²以上の非住宅建築物のみが義務対象でしたが、2025年4月から住宅にも義務が拡大されます。イは誤りで、ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・マンション)の評価では住戸部分の断熱・省エネ設備に加えて共用部分(共用廊下照明・エレベーター・共用設備等の消費エネルギー)も含めたマンション全体のエネルギーバランスが評価されます。ウは誤りで、断熱等性能等級は2022年に等級5・6・7が追加され(従来の等級4がZEH水準)、2023年には等級7(HEAT20 G3水準)まで設定されています(等級5が義務化目標・等級6・7が高性能住宅水準)。エは誤りで、国(国土交通省・経済産業省・環境省)および自治体では既存住宅の断熱改修に対する補助金制度(「子育てエコホーム支援事業」・「高効率給湯器導入促進事業」・「先進的窓リノベ事業」等)が設けられています(年度・制度により変更あり)。
省エネ・ZEH政策はマンション管理の中長期的な最重要テーマです。断熱等性能等級の体系(2023年以降):等級1(最低:無断熱に近い)→等級2(昭和55年基準:S55基準)→等級3(平成4年基準:H4基準)→等級4(平成11年基準:H11基準・2025年義務化目標)→等級5(ZEH水準:UA値0.6以下)→等級6(HEAT20 G2水準:UA値0.46以下)→等級7(HEAT20 G3水準:UA値0.26以下)。UA値(外皮平均熱貫流率)は断熱性能の指標で、数値が小さいほど断熱性が高いです。ZEH-M(マンション版)の認定基準(2023年度):①断熱性能強化(外皮性能の向上)、②設備の高効率化(高効率給湯器・高効率空調・LED照明等)、③創エネ設備(太陽光発電パネル等)の導入により、一次エネルギー消費量の収支をネットゼロ以下にすること。マンションの場合は住戸部分+共用部分を合算した建物全体でのエネルギー収支で評価します。管理組合の省エネ施策の方向性:①既存マンションの断熱改修(外断熱・内断熱補強・開口部断熱(複層ガラス・内窓設置))は国・自治体補助を活用して計画的に実施、②共用部LED化・高効率エレベーター更新・太陽光発電(共用部)の導入、③長期修繕計画に省エネ改修費を計上して修繕積立金の適切な設定。脱炭素・省エネは資産価値向上・入居率維持にも貢献するため、管理組合の積極的な取り組みが推奨されます。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。