問題
マンションの再生等の円滑化に関する法律に基づく団地内建物の敷地分割(163条の62・163条の63)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
要除却等認定を受けた場合、要除却等認定マンションの敷地の共有者である特定団地建物所有者は、再生円滑化法及び区分所有法の定めるところにより団地建物所有者集会を開くことができます(163条の62)。この集会は要除却等認定を前提とし、団地(複数棟)を対象とする制度です。敷地分割決議は、特定団地建物所有者及び議決権の各4分の3以上の多数で行います(163条の63第1項)。5分の4ではありません。正答はウです。
163条の62は「要除却等認定を受けた場合においては、団地内建物を構成する要除却等認定マンションの敷地の共有者である当該団地内建物の団地建物所有者(特定団地建物所有者)は、この法律及び区分所有法の定めるところにより、団地建物所有者集会を開くことができる」と規定しており、ウはこれと一致する正しい記述です。アについて、条文は「要除却等認定を受けた場合」を前提としており、任意の申し合わせのみでは足りないため誤りです。イについて、この制度は「団地内建物」を前提とする条文であり、複数棟からなる団地を対象とする制度であるため、単棟型マンションのみに適用されるとする記述は誤りです。エについて、163条の63第1項は、要除却等認定を受けた場合に、団地建物所有者集会において「特定団地建物所有者(議決権を有しないものを除く。)及び議決権の各四分の三以上の多数」で敷地分割決議をすることができると定めています。「各5分の4以上」は誤りです。正答はウです。
敷地分割(2条1項27号)は、団地建物所有者の共有に属する団地内建物の敷地又はその借地権を分割することです。複数棟が一つの敷地を共有する団地で、要除却等認定を受けた棟の除却を進めやすくするための制度です。163条の62は、要除却等認定を受けた場合に、要除却等認定マンションの敷地の共有者である団地建物所有者(特定団地建物所有者)が、この法律及び区分所有法の定めるところにより団地建物所有者集会を開けるとしています。区分所有法の団地の集会の枠組み(66条で準用する34条)を使いつつ、敷地分割に固有の決議要件・手続は163条の63が上乗せする構造です。163条の63の主な内容は次のとおりです。①決議要件は特定団地建物所有者(議決権を有しないものを除く)及び議決権の各4分の3以上(1項)。②被災区分所有法の政令で定める災害で大規模一部滅失をし、かつ要除却等認定を受けたマンションの除却のためであれば、政令で定める期間に限り3分の2(2項)。③議決権は規約に別段の定めがあっても、敷地又は借地権の共有持分の割合による(3項)。④除却マンション敷地・非除却マンション敷地となるべき区域、分割後の土地の帰属、費用の概算額と分担、駐車場・集会所などの共同利用施設の管理・使用などを決議で定める(4項)。⑤招集通知は会日の少なくとも2か月前、説明会は1か月前まで(6項・8項)。⑥決議に賛成した者は敷地分割を行う旨の合意をしたものとみなされる(11項)。前提となる要除却等認定(163条の56)は、耐震性・防火性・外壁等の剝落・配管設備の劣化・バリアフリーのいずれかの基準に該当する場合に特定行政庁が行うもので、単に古いというだけでは受けられません。マン管試験では、認定→団地建物所有者集会→敷地分割決議という順序と、各段階の根拠条文・数値(4分の3、議決権は敷地の共有持分割合)を整理しておくことが重要です。
- マンションの再生等の円滑化に関する法律e-Govで原文を読む
- 建物の区分所有等に関する法律e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

