問題
マンション再生組合の施行に係る借家権者の権利の取得に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
借家権を有していた者(被請求借家権者を除く)は、権利変換期日ではなく「建築工事又は更新工事の完了の公告の日」に、権利変換計画の定めに従って再生後マンションの部分について借家権を取得します(71条3項)。借家権の取得を希望しない場合は、公告の日から30日以内に施行者に申し出ることができ(56条3項)、旧借家契約がそのまま自動的に存続するわけでもありません。正答はイです。
71条3項は「被請求借家権者以外の再生前マンションについて借家権を有していた者(その者が更に借家権を設定していたときは、その借家権の設定を受けた者)は、第八十一条の建築工事又は更新工事の完了の公告の日に、権利変換計画の定めるところに従い、再生後マンションの部分について借家権を取得する」と定めており、イはこれと一致する正しい記述です。アについて、借家権の取得時期は権利変換期日ではなく建築工事等の完了の公告の日であるため誤りです。ウについて、56条3項は、被請求借家権者以外の再生前マンションについて借家権を有する者は、同条1項の期間内(組合設立認可の公告等があった日から起算して30日以内)に、施行者に対し71条3項による借家権の取得を希望しない旨を申し出ることができると定めています。「申し出ることはできない」は誤りです。エについて、借家権者の権利は権利変換計画の定めに従って新たに取得されるものであり、旧借家契約がそのまま当然に存続する仕組みではないため誤りです。正答はイです。
借家権者の権利取得の仕組みは、区分所有権者の権利変換と時間軸が異なる点に注意が必要です。71条1項・2項により、再生前マンションは権利変換期日に施行者に帰属し、区分所有権以外の権利は原則として消滅しますが、区分所有権者が取得する再生後マンションの区分所有権自体は「建築工事又は更新工事の完了の公告の日」(つまり建物が実際に完成した後)に取得されます。71条3項の借家権者の借家権取得も、これと同じく建築工事等の完了の公告の日を基準としており、権利変換期日に再生後マンションの借家権を取得するわけではありません。申出の制度は、区分所有権者等と借家権者で内容が異なります。区分所有権者・敷地利用権者などは、権利の変換を希望せず、自己の権利に代えて金銭の給付を希望する旨を申し出ることができます(56条1項)。借家権者(被請求借家権者を除く)は、71条3項による借家権の取得を希望しない旨を申し出ることができます(56条3項)。どちらも14条1項の公告(組合設立認可の公告)などがあった日から起算して30日以内に、書面で行います(56条1項・3項・7項)。なお「被請求借家権者」とは、15条の2第1項や区分所有法64条の2第1項などによる請求を受けた借家権者で、71条3項の借家権取得の対象から外れます。マン管試験では、区分所有権の取得時期(建築工事等の完了の公告の日)と権利変換期日(従前の権利が施行者に帰属する日)という2つの異なる基準日を混同させる出題が典型的であり、両者を正確に区別することが得点につながります。
- 建物の区分所有等に関する法律第64条の2e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

