マン管 民法・区分所有法 問61:区分所有法
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの管理費及び修繕積立金の性質及び徴収に関する次の記述のうち、区分所有法及び標準管理規約の考え方によれば、最も適切なものはどれか。
- ア管理費は共用部分の管理に要する経費の分担として徴収されるものであるが、修繕積立金と合わせて一括して管理費として管理することが法令上義務付けられている。
- イ修繕積立金は積み立てを行うこと自体が義務付けられており、区分所有者が支払いを拒否した場合でも、当該区分所有者に対して一切強制することができない。
- ウ滞納した管理費等について、区分所有法7条の先取特権は、当該区分所有者から専有部分を取得した特定承継人にも承継されるため、新所有者に対しても請求することができる。正答
- エ管理組合は、区分所有者が継続的に管理費を滞納した場合、管理費の支払いを督促するためのみならず、法的強制措置(支払督促・訴訟提起)も独自の判断で直ちに実施することができる。
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管理費と修繕積立金は別々に管理することが標準管理規約の基本(ア:誤り・混合管理は禁止)。修繕積立金は規約・決議で定めれば強制徴収できます(イ:誤り)。先取特権は特定承継人(新所有者)にも承継されます(ウ:正しい・区分所有法8条)。法的措置は通常は集会決議・理事会授権が必要です(エ:誤り・「独自の判断で直ちに」は過剰)。正答はウです。
区分所有法8条は「前条第1項の債権(管理費等・先取特権の被担保債権)は、債務者たる区分所有者の特定承継人に対しても行うことができる」と規定します。特定承継人(区分所有権を売買等で取得した新所有者)は前の区分所有者の滞納管理費を承継して支払う義務があります。ウが正答。アについて、標準管理規約27条〜28条は管理費・修繕積立金を区分して管理することを求めており(混合管理禁止の趣旨)、一括管理は不適切です。アは誤り。イについて、管理費・修繕積立金は区分所有法19条(費用の負担)・規約・集会決議に基づく義務であり、区分所有法7条の先取特権・訴訟手続・支払督促等の法的強制手段があります。「一切強制できない」は誤り。エについて、法的措置(支払督促・訴訟提起)は管理組合の重要な業務ですが、「独自の判断で直ちに」という表現は不適切で、通常は規約・理事会の授権・必要に応じた集会決議に基づいて実施します。エは誤り。
管理費・修繕積立金(区分所有法19条・7条・8条)はマン管試験で毎回出題される最重要事項です。管理費と修繕積立金の区別:①管理費(標準管理規約27条):管理組合の運営・共用部分の日常的管理に要する費用(管理委託費・保険料・共用部分の電気・水道代等)。②修繕積立金(標準管理規約28条):将来の大規模修繕工事に備えた積立て(計画修繕・緊急修繕等)。両者は「区分して経理」することが標準管理規約上の要求(28条3項)。特定承継人への承継(区分所有法8条)は滞納管理費回収の最重要手段です。新所有者(競売落札者・任意売買の買主)は「特定承継人」として前所有者の滞納管理費の支払い義務を承継します(8条)。ただし特定承継人への請求は「承継できる旨を規約等で定めている」か「区分所有法7条・8条の要件を充足する場合」に限られます。滞納管理費の時効は5年(民法166条1項1号・知った時から5年)であり、管理組合は①毎月の発生日から5年以内に法的措置・承認・催告で時効管理する義務があります。法的措置の実施には「理事会の授権→管理組合名義での支払督促・訴訟提起」という手続が必要で、少額訴訟(60万円以下)・通常訴訟・仮差押え等の選択が実務上の問題です。修繕積立金の適正な積立額については「マンションの修繕積立金に関するガイドライン(国土交通省)」が示されており、新築時の低額設定→後から段階的値上げというモデルは資金不足リスクがあるため、均等積立方式が推奨されています。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。