マン管
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

マン管 民法・区分所有法 問64|区分所有法の書類閲覧・管理費先取特権

問題

マン管 | 民法・区分所有法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

区分所有法における書類の閲覧及び管理費等の先取特権に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、最も適切なものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

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解説

区分所有法7条の先取特権は、規約や集会の決議に基づいて他の区分所有者に対して有する債権(管理費・修繕積立金等)などを担保します(イ:正しい・7条1項)。先取特権の目的は債務者の区分所有権(共用部分に関する権利・敷地利用権を含む)と「建物に備え付けた動産」です(ア:誤り)。この先取特権は優先権の順位・効力について共益費用の先取特権とみなされるもので、「すべてに優先する」わけではありません(ウ:誤り・7条2項)。区分所有法には、管理組合が特定の区分所有者の滞納状況を利害関係人に開示しなければならないとする規定はありません(エ:誤り)。正答はイです。

区分所有法7条1項は「区分所有者は、共用部分、建物の敷地若しくは共用部分以外の建物の附属施設につき他の区分所有者に対して有する債権又は規約若しくは集会の決議に基づき他の区分所有者に対して有する債権について、債務者の区分所有権(共用部分に関する権利及び敷地利用権を含む。)及び建物に備え付けた動産の上に先取特権を有する。管理者又は管理組合法人がその職務又は業務を行うにつき区分所有者に対して有する債権についても、同様とする」と規定します。「規約又は集会の決議に基づく債権」全般が対象です。イが正答。アについて、7条1項は先取特権の目的として「建物に備え付けた動産」を明記しています。アは誤り。ウについて、区分所有法7条2項は「前項の先取特権は、優先権の順位及び効力については、共益費用の先取特権とみなす」と規定します。共益費用の先取特権は一般の先取特権であり、他の担保物権との優先関係は民法の規定(329条以下・336条等)に従って決まります。「すべてに優先する」は誤り。エについて、区分所有法には、管理組合が利害関係人に対して特定の区分所有者の管理費の滞納状況を開示しなければならないとする規定はありません(規約や議事録については、保管者が利害関係人の請求に対し正当な理由がない限り閲覧を拒めない旨の規定があります・33条2項・42条5項)。滞納状況の開示は個人情報の取扱いにも配慮して、規約や本人の同意等に基づいて行うべきものです。エは誤り。

区分所有法7条・8条はマン管試験で毎回確認される最重要論点です。先取特権の目的物(7条1項):①区分所有権(専有部分の所有権)、②共用部分に関する権利、③敷地利用権、④建物に備え付けた動産。「建物に備え付けた動産」の範囲については、建物の使用に供するために継続的に備え付けられた動産かどうかで判断すると解されています。先取特権の被担保債権(7条1項):①共用部分・建物の敷地・共用部分以外の建物の附属施設につき他の区分所有者に対して有する債権、②規約又は集会の決議に基づき他の区分所有者に対して有する債権(管理費・修繕積立金・特別徴収金・違約金等)、③管理者又は管理組合法人がその職務又は業務を行うにつき区分所有者に対して有する債権。先取特権の効力:優先権の順位及び効力については共益費用の先取特権とみなされ(7条2項)、即時取得に関する民法319条が準用されます(7条3項)。一般の先取特権として扱われるため、不動産については登記をしなくても特別担保を有しない債権者には対抗できますが、登記をした第三者には対抗できません(民法336条)。先取特権の実行は、民事執行法に基づく担保権の実行として、不動産(区分所有権)については担保不動産競売等、動産については動産競売の方法で行います。これとは別に、確定判決等の債務名義を取得して強制執行をする方法もあります。特定承継人への請求(8条):7条1項の債権は、債務者たる区分所有者の特定承継人に対しても行うことができるため、前所有者の滞納管理費は新所有者(特定承継人)に対して請求できます。書類の閲覧について、区分所有法は規約(33条2項)・議事録(42条5項)・書面等による決議に係る書面(45条4項)について、保管者は利害関係人の請求があれば正当な理由がない限り閲覧を拒めないと定めています。会計帳簿等の閲覧については、各管理組合の規約で定めるのが一般的です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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